今日はいよいよイタリアとの国境まで行きましょう。上の地図の青い四角のマークがバス停Griespass Abzwです。時間が無い方でも、ここまでバスでくれば峠までは1時間弱です。あ、Nufenenpassまでのバスは、乗車券のほかにAlpin Taxを払います。
バス停から歩き始めたところ。駐車スペースもあります。
下をのぞき込むと、いつものことながらジグザグ道と緑の谷。
舗装路をしばらく進むと左手にハイキング道への分岐が出てくるので左手の山塊を登り始めます。風力発電の風車が目印です。意外にも、20分ほどですぐに青い湖と湖面に映る氷河を抱いた山、足元には花という夢のような状況になりました。舗装路の所で既に2300mを越しているので、2478mのGriespassまであっという間です。昔は氷河がもっと広がっていたので峠越えの際にはぬかるみの中を歩くしかなかったそうですが、現在では氷河は遥か先。昔は足が濡れるだけでなくさぞかし危険だったことでしょう。
氷河は後退したものの、8月中旬で雪が残っていました。真夏でも新雪に出くわす可能性は大いにあります。遠くに見える山々。この方向だとBerner Oberlandの山並みだろうか。Griesとはドイツ語でStein(石)、Sand(砂)、Geröll(岩くずや小石)から来ているという説があるそうです。Griessee、これもやはりダム湖ですので昔はこんなじゃなかったかもしれません。
こちらはイタリアの山々。
ついにGriespass。イタリアとの国境です。
Via Sbrinzはまだ続きますが、長らく苦楽を共にした黄色の標示板ともここでお別れです。なお、同じスイスとイタリアにまたがるハイキング道でも、Via Splügaではイタリア内に入っても黄色の標示板が続いていました。Via Sbrinzでは黄色の標示板はここでおしまい(2014年8月の話)。国境を示すものは小さな石の柱だけでした。S=Schweiz(スイス)とI=(Italie)。
なお、ブログを書くのでスイスのハイキングの公式サイトを確認していたら、国境手前のGriessee脇の道で岩崩が発生。現在通行止めです! https://www.schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/routes/route/etappe-01442.html
赤点線でVia Sbrinzが表示してあります。赤丸の数字2が崩落個所。1で迂回路が示されています。
真っすぐ南下すれば一時間ほどで済むところが迂回路を通ると3時間50分かかるようです。復旧するまではサイトにこのような警告が出ていると思われます。この部分を歩くことを検討している方は十分に情報を得てください。
地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。
コメント
ここ行ってみたいな‥
今写真を見ると本当にガレてますね・・・早く道が復旧してくれるといいんですけどね。