新年にあたり(1)

このブログも開設から8か月が過ぎました。読んでくださる方々には本当に一人ひとりお礼を申し上げたい気持ちです。

さて、お正月でもありますので、何故にこのブログを始めたかを書いておきます。

さて、私はスイスを愛しているかと聞かれたら、どうでしょう、愛してはいないんではないかな。スイスで「日本と比べてどうですか?」と聞かれると「良いところも悪いところもある」と答えてます。皆納得します。スイスに来たのは仕事の都合でしたが、上司もスイス人ではなかったし、スイスで働くことを目指していたわけではありませんでした。スイスでの暮らし、今はまだいいようなものの、老後を思うと大変です。ものすごく大変です。

さてこのブログ、日本の皆さんをスイスに観光に来るよう宣伝することを目的にはしていません。スイスの観光地は通貨のスイスフランがユーロに対し一時高騰したため、他のヨーロッパの国からの観光客が減ってしまい大変だー大変だ―、と嘆いてますが、そんなん努力が足りないわ!ホテル内でもドイツ語でしか表示がないなど外国人を呼ぶ気があるのか?と思うことはもしばしばです。

スイスというとアルプスの雄大な景色、ハイジ、と観光の国のイメージがあるかもしれませんが、一部の観光を主産業とする地域を除いて、スイスのほとんどの人たちは観光とは関係ないところでお金を稼いで暮らしています。観光立国ではないし、外国から来る観光客のために何か利便性を図ろうなどとは、これっぽちも考えていないように思われます。他人からどう見られているかは日本人に比べると気にしていないので、「この国をもっとよく知ってもらおう、良いイメージを持ってもらおう」との努力はほとんどする気がないように思われます。要するに、一目で外国人とわかる観光客風の人間に対し、黙っていても至れり尽くせりの「おもてなし」が「廉価」で供されることはほとんど無いです。

私も人生の大部分の年月を日本で過ごしていたので、日本で長期休みを取るのがどんなに大変か、スイスでの旅がいかに高くつくかは分かります。おいでよ、なんて気軽に言えないです。そう、アジアの都市へだったら2泊3日でも、週末でだって気軽に行ってこられるし安い。二回目三回目とか、リピーターになれる。一回目で行き損ねたところでも、回を重ねて再訪できる。どんどん知って好きになれる。

だけどスイスは多くの人にとって一生に一度の体験になるかもしれない。だったらなるべく良い旅になってほしい。そのために私の蓄積した知識が役立つことがあれば使ってほしい!

日本からのツアーでは○○へ行って□□に乗って△△を観ることが多いです。どこもとてもお金がかかる観光スポットです。先ほどはスイスは観光立国ではないと書きましたが、このような有名なスポットに限っては、住民は観光で生計を立てているので本気でお金を吸い取りにやってきます。他に選択肢が無かったりします。

で、大きなお世話ですが、本当にそれその場所でよかったんでしょうか?これだけ好みや旅の目的が多様化しているのに、皆にとってそれがベストな旅ですが?そうはいってもスイスの観光地で日本で知られているのは限られた何か所だけなのも事実です。自分で旅を組み立てようにも、意外と情報が無い。

私は日本でずっと、一人で山歩きをしていました。スイスでのハイキング、日本以上に気楽に安上がりに始められますが、そのあたりの情報はあまり日本語になっていない。グリンデルワルド以外の情報は少ない。

スイスという国、とにかく物価が高いです。フランスやイタリアならば予備知識なしで行っても、気ままに街を歩き、雑貨屋さんをのぞいてバラマキ土産を買い、レストランに入って手頃な値段でそれなりに美味しい食事をとることもできるでしょう。しかしスイスの場合、町には昔からの街並みが残っている部分が必ずあるのですが(戦災にあってないので)日本の買い物ライフに慣れた身には全然違う世界があります(言い方を変えると小規模でショボい。ショボくなかったら高い)。スイスにはスイスの「上手な」観光の仕方があると思います。

そうこうしながらも、私はスイスでのハイキングにどっぷりとはまっていきました。当初は2年くらいで日本に帰ると思っていて、滞在中にちょっとでも多くの場所へ、と駆け回ったものでした。この一人でも楽しい楽しいハイキング、山に限らず野も街も歩くのですが、日本に帰ったらそうそう出来なくなるなあ、と常に思いながら歩いていました。日本でも一人で歩ける道がもっとあるといいなあ。日本の美しい風景と美味しいものの中で何処までも歩きたい。海、山、富士山、海産物・・・そしてスイスで知った、ロングトレイルを歩きとおした時の達成感といったら!

独り言を続けます。

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