今日の一皿 Melingue Crème double。メレンゲ・ダブルクリームです。今回からしばらくの間、スイス西部の Fribourg(フリーブール)州のGruyère(グリュイエール)とその周辺を歩きますが、こちらではdoubleをつけずに単なる「クリーム」でダブルクリームが出てきます(その場合、いわゆる普通の泡立てた生クリームはCrème Chantilly(シャンティイ)となる)上の写真は2019年に山の中にある食事処Buvetteで食べたもので9.5CHF 。半分サイズは7CHF。
脂肪分の高いクリームで少し硬め。Melingue(メレンゲ)と一緒に食べることが多いです。写真の左側の波打ってるのがメレンゲ。メレンゲって見た目はクリームのようですよね。子供の頃メレンゲを見た時、生クリーム(子供にとってのあこがれのご馳走)が何故くっつかずに重なっているのか不思議でした。
母にねだったが買ってもらえず憧れのまま過ぎ、いつだったか自分で買って食べたらクリーミーな見た目とカリッとした食感との違いに驚いたものでした。メレンゲは卵白+砂糖だからこれもなかなかの栄養分ですね。メレンゲの他に、イチゴやベリーの類(メニューにはfruits rouges(赤い果物)などと書かれていることも)も加わります。。
最初の写真はPaccotsの山のBuvette=食事処で食べたものですが、少なくともこの一帯のBuvetteや町中のレストランではデザートメニューに載ってます。
Gruyèresの町のレストランで一人チーズフォンデュを食してデザートに食べたこともありました。レストランにもよりますが、一人でもチーズフォンデュもラクレットも頼めます。小型の鍋で用意してくれます。
ダブルクリームはbaquetと呼ばれる木製か陶器の容器に入って、本式のところでは木製の匙で供されます。
ダブルクリームはスーパーなどでも買えます。小振りのメレンゲも一緒についてるのもあります。このまま食べる用の他に、料理用のダブルクリームは少し安めかも。
ダブルクリーム、大変に栄養価の高い、別の言い方をすると高カロリーです。脱脂していない全乳を放置するとクリーム分は他より軽いので表面に浮いてきます。それをすくい取ったのがダブルクリーム。Fribourgのダブルクリームは脂肪分45%以上、Gruyere産のは50%。乳酸菌による発酵はしていないのでサワークリーム{Creme aigle(フランスでの呼び方) Creme acidulee(スイスでの呼び方)}と違って酸っぱくなくデザートとして食べるのにもってこい。市販されている乳製品の種類は本当に多く、。この他にCreme fraicheは殺菌されてないクリーム。今年は乳製品を極めてみたい。
おまけとしてスイス東部のGraubunden州でのRahm=クリームはこちら。普通のクリームですね。ドイツ語でのダブルクリームはDoppelrahm。
郷土の食べ物を紹介したサイト
https://www.patrimoineculinaire.ch/Produits#95
Fribourg州の地場産食品サイトからダブルクリーム
https://www.terroir-fribourg.ch/fr/produits/produits-phares/creme-double