少し前まで、スイス代表メンバーには数多くの旧ユーゴスラビアにルーツを持つ選手がいた。より正確に言うと、コソボ出身のアルバニア系が特に多かった。スイスに住むコソボ系住民は25万人。コソボ本国の人口が180万人に対しての25万人。1990年代の紛争からコソボを始めとするバルカン半島から多くの移民難民がスイスに移住してきた歴史を反映していた。紛争が取り合えず収まってからも、セルビアとの試合時には観客席での超不穏な空気、2016年の欧州選手権では中心選手が両手でアルバニアの象徴である双頭の鷲を示し問題になったりした(罰金と次の試合の出場停止)。
ところが2026年の今回にアルバニア系はキャプテンのXhaka(シャカ、1992年生まれ)ただ一人。代わりに、という訳ではないけれどアフリカにルーツを持つ選手が増大した。カメルーン、コンゴ、アンゴラ、ナイジェリア、セネガル。アフリカ以外でもチュニジア、トルコ、ドミニカなどなど多彩。出身国の分布は結構あっという間に変わるのだな。
スイスはこのところ6大会連続で大会に出場し、4大会連続で決勝トーナメントへの出場を決めているが、くじ運に恵まれてるなあと私は常々感嘆している。ワールドカップ・欧州大会の本大会、予選共々だ!欧州大会予選時には、そんな国が(失礼!)と思うような小さな国、自治領も参加し(グリーンランドとか)、特にこうした明らかに格下の国々との対戦時に、スイスチームは不甲斐ない戦いをすることもあるのだが、何故だかこれまでの所、最後の最後で何とか本選出場を決めているのはある意味すごいのか。
2022年のカタール大会では決勝トーナメントでポルトガル相手に1-6で敗れるという大変に不名誉な試合運びをし、これは監督交代だよな、と思ったのに続投して今日に至る。次の監督の成り手がいなかったのかと(私の周辺では)噂されたが、しかしこの監督、とにかくくじ運が良いのだ。グループリーグをスイスが1位で通過した2026年のこの大会、スイスの3試合は全て、スイス時間21時開始。なんて運が良いんだ!
現監督Murat Yakin氏(バーゼル生まれのトルコ系)は2021年から担当。前任のVladimir Petković氏(サラエヴォ出身)は2014年から監督していたが、2021年7月に突然、仏ボルドーの監督に転身。しかし成績不振で半年余りで解雇されたが2024年よりアルジェリア監督。
スイスの次戦はそのアルジェリアと現地時間7月2日に。スイスの戦術を「知っている」ということになるのか、5年前とは全然違う、となるのか?

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