城(Chateau シャトー)を登った上にはGrotte aux Fees(妖精の洞窟)というかわいらしい名とForts=要塞。
駅から城、そこから上って高台に出て、また下って駅まで一周するハイキングコース、6.6㎞で2時間ちょっとの道のりです。St-Mauriceの観光サイトに地図と解説が載っています:
https://www.saint-maurice.ch/tourism/tour-saint-maurice-cliff-46.html
城(標高418m)からジグザグの道でどんどん上ります。洞窟まではファミリー推奨コースで、登攀距離は長いけど、道はそんなに悪くない。
Tour Dufour。Massongexから線路の横を歩いてくる途中、城の上方に見えた塔。デュフール将軍の命で1831年に建てられた橋の防衛のための見張り塔。直径6m 高さ4m。
さらに上がるとGrotte aux Fees(妖精の洞窟)。鍾乳洞で3月中旬~11月中旬 一般公開、展望が良い食事処あり。隣接してCindeyとScexの二つのFort(要塞)がありますが要塞の見学は団体での事前申し込みのみ。Cindeyの見学はGrotte aux Feesの入り口から。何と、CindeyとScexの両軍事施設は鍾乳洞とトンネルでつながっている・・・Cindeyは1941年、Scexは1911年に建設を開始し、1995年まで現役でした。St-Maurice周辺、川を挟んで反対側にはDaillyとSavatanの軍事施設があり、Daillyは年に1度、個人でも事前に申し込んで見学可能。軽騎兵から戦車や戦闘機へ、二度の世界大戦を経て軍事装備と技術の飛躍的な発展を経て、4つの要塞とも城に比べて標高の高いところにある。https://forteresse-historique.ch/
地図でCindeyとある、標高558mの所に出ました。この下まで、軍事要塞は続いていたのだろうか。
登り切った所で道は二股に分かれ、今回は左、南へ、急斜面の縁を歩く道。ちなみに右側のDaviazへ向かう道、数年前に歩いた時にはハイキング道の表示板がほとんどなかった苦い記憶がある。景色自体はとても美しかったので、歩く場合は地図持参で覚悟して行こう。
高台なので視界が開ける。右側に川がちょっと見える。東側、川を挟んでLavey-Village。左側の丘に、Fortification d’Arzillier(Dufour)、Dufour将軍が19世紀に建設した要塞があるわけだ。そして丘の右側をよく見ると、
二列に戦車が侵入できないようにコンクリート製の、近づくと結構大きい塊が並んでる。通称Toblerones、空港の免税店で売ってる、あのチョコレートに形が似ているからの呼び名であちこちに残っている。駅からトーブルローンを回って歩くハイキングコース:
https://www.saint-maurice.ch/tourisme/chemin-toblerones-680.html
南側の眺め。線路と高速道路と川と普通の道。真ん中奥にCatogneの三角の頂。
南西側。尖がってる頂は、Aigle辺りでは真っすぐ横に7つのピークが並んでたDents du Midiの東側のピーク、Cime de l’Est(3179m)。
Verossazは今回は近くまで行くけど通らないのだけど、Verossazから一周するコースもあるようです。この解説板はDufour要塞について書いてあり、Dufour将軍(1787~1875)はナポレオン軍に加わったこともあるんですね。将軍が若い頃のスイスはまだ今のスイスの形じゃなかったのだった。
ちなみにこちらは前述の戦車の通行を妨げるために並んでるトーブルローンを近くで見た所。向かいの斜面の上が今回歩いた高台。
写真と歩行は2月上旬