12月24日の夕刻になると街から人通りがめっきり少なくなります。24日から26日くらいまでは、レストラン、カフェ、キオスク等、殆どが閉まります。確実に開いているのはホテルに併設されてるレストラン位です。もう家で過ごすしかないのですが、教会は年に一度の大賑わい…普段は足を運ばない人もこの時だけは行く、信者じゃなくても雰囲気を楽しみに行きます。昔に比べるとずっと少ないとはいうものの。
私が住んでいるLausanne(ローザンヌ)には大聖堂があり、ミサは23時からですが夕方から延々コーラスとかパイプオルガン演奏とかがあって年々派手になってますね。教会の聖歌隊は高齢化が否めませんが(!)オケやソリストは実はかなり優秀なミュージシャンです。教会によりますけど。大きな都市の大聖堂では長時間やってます。小さい町の小さい教会はそこまででもなかったりしますが、たいてい無料です。(でもお賽銭ではないけれど、ちょっとお金を献金してもらえると嬉しいです)
昔はプロテスタントのクリスマスは25日の午前中のミサ、カトリックは24日の真夜中(25日の午前0時)からのミサ重視だったそうですが、年々プロテスタント側も24日の夜がメインになってきてます。まあ休みの日に早起きするのは面倒ですよね。
ミサの説教といっても今時は宗教的なことを語るというより、かなり一般的で普遍的なことを話すことが多いです。シリアのこととか、世界平和が当然話題の中心に入ってきます。なんでも難民としてスイスに来る人達の自立のために農場を提供しているところがあるらしく、2016年は「庭」をテーマに話をしていました。特筆すべきは坊さんのしゃべりがものすごく上手い事でしょう。うー とか あーとか言わない。政治家としても大成出来そう。政治家やラジオのアナウンサーに比べるとゆっくり話すのでわかりやすいです。ミサのショー的要素としては、プロテスタント教会よりカトリック教会の方が火を焚いたりと、より派手な傾向があります。
さて、ローザンヌは地形的に街の中心が谷あり山ありで、丘と丘を橋が繋いでいます。この橋が相当の高度があるのです。大聖堂に続く橋の一つ、Pont Bessièreは高低差が100m以上、例年クリスマスから年末にかけて、この橋の真ん中に小屋が出来て火を焚き、ボランティアの人が寝ずの番をします。この時期につらい思いをする人が出ないように。
2015年12月24日のCathédral de Lausanneのクリスマスミサ、この時は大聖堂の牧師とエジプト出身のコプト教徒の人がフランス語とアラビア語で交互にしゃべり、エジプトにも生中継されたそうです。この時の模様がポッドキャストで聞けます。ミサって行ってみたいけどどんな感じかな、と興味がある方はどうぞ。
https://www.rts.ch/play/radio/culte/audio/cathedrale-de-lausanne-55?id=7314876
コメント
秋以降仕事がめちゃくちや大変になった上、年末はトラブル対応でさらに大変になってしまった。そんなわけでかなり久々に訪問させて頂きました。さすが本場のクリスマス!内容はさっぱり分からないもののポッドキャストの坊さんのトーク、下手なアナウンサーよりクリアで上手い!なぜこんなに上手いのか。今回の年末年始はちょっと休んでから、持ち帰りの仕事を片付ける時間となります‥
お久しぶりです!おぁ、ポッドキャストまで聞いてくださったんですね。坊さんトーク、私は昔、京都に修学旅行に行ったとき、どこかの寺にやはりものすごく語りのうまいお坊さん二人組がいて、大勢の生徒を前に説教をするのが名物になっていたことを思い出しました。あれはどこだったかな?