再び緑線で描かれた道に合流し、そのまま北上して1181mとあるあたりで車道を離れて西の小道に入ってHinder de Büle。
Rüdihus(Gasthof Rüdihaus)は1753年に建てられ現在はホテル&レストランになっています。ここ、Swiss Historic Hotelにも登録されてますね。
テラスでお茶を飲み、トイレを利用するために建物の中に入ったところ、昔のままの家具で飾られていました。また建物に隣接する「庭」にはRicola(スイスのハッカ飴)ガーデンでミントなどが植えられていて良い香り。庭だけならカフェなどを利用しなくても出入り自由です(あくまですごーく小さい庭です)
そのまま線路まで歩き
線路沿いを駅まで。
駅のそばには郵便局と日曜も営業しているCOOP。駅からまっすぐに歩くと突き当りに教会が見え、川を越えて線路と平行に走る道の両側にレストラン、ホテル、やはり日曜日も開いてるスーパーVolg、スポーツ用品店などなど。ああ、何度でも言うけど日曜営業の店の数々、ザ・観光地!
レストラン(お茶だけでも可)でもホテルでもお手軽なのから高級そうなのまで選択の幅があるのに感動。ザ・観光地!何しろコロナ禍以降これまでずっと家からそう遠くないところの森や畑地を歩くことが多かったです。それはそれで楽しいけど、着いた先の町や集落のレストランは半年近く閉鎖されていたし、解禁以降も果たして営業を再開しているのか定かでなかった。店を閉めちゃったところも当然あったし(私にとってカフェ=トイレ休憩なので超重要)。ああ、久々の外泊!不要不急ではない観光って重要だな。
Kandersteg観光のメインは冬シーズンかもしれないけど(小規模なゲレンデスキーと大規模なクロスカントリースキー)、ハイカーがわんさか居たし、ハイキング道表示板もバッチリでした(地球温暖化を考えると1000m程度の標高ではゲレンデスキーから夏の観光への転換は重要)。
英語を話す観光客と年配者も目に付きました。特筆すべきは車椅子でも大丈夫なハイキング周回道(上の地図の緑の線)が3コースもあったこと。歩くのは平地の部分だけど山々を眺めながらのんびり行けるし、車椅子じゃなくてもお茶休憩できる場所が多いのは本当に助かる(町中心に加えてロープウェー駅に隣接して食事処あり)。
Kanderstegは鉄道でまず北側と、1913年のトンネル開通で南側からのアクセスが超容易になり、観光地として発展することになります。現在は19のホテルに1000床、加えてホリデーアパート(貸別荘)が2000床!22のレストラン。
古来からの主産業は酪農でしたが、しかし鉄道開通以前でも、Kanderstegの南にあるGemni峠を通ってValaisへ抜ける商通行路の前衛基地として、峠越えを前にして荷物を運ぶ人たちの休憩地、中継地として宿泊地の提供や商取引で財を成した者の豪勢な建物もあったのです。
Kanderstegで最古のホテルHotel Ritterは1798年の創業で現在のBelle Epoque Hotel Victoria。
鉄道開通以前の1850年頃から早くも観光への投資が始まり、同年には5軒のホテルが開業しました。
町には学校 隣に一般人も利用できる屋外プール。いやはやこの日は暑かった!
歩行と写真は2021年8月中旬
Kanderstegの観光公式サイト