一泊朝食付きが基本ですが、大きな街のホテルの中には朝食が別料金のところもあります。徒歩圏内に複数のカフェがあり、ホテル以外でも朝食の選択の余地があるようなような都市に限られます。
さて夕食ですが、自由です!周囲のレストランで食べても良し、パンだけで済ましても良し。ホテルの多くはレストランを併設していてそれは名前に表れています。Hotel-RestaurantとかGasthof、Gasthaus(独)、Hotel Ristorante(伊)とあったら、ホテルとレストランを兼業しています。近頃はホテルの他にAirbnbによる貸し部屋、B&B、貸しアパートなどもあるので、サイトの注意書きを確認することも必要ですが、「ホテル」と冠した宿泊施設に限って言えば、周りに食事処の類が無いのに、ホテルで食事の提供が無いことはほとんどないと思います。
そして、宿泊していないホテルの、レストランだけを利用することが出来ます。つまり泊っているのは安宿だけど、高級ホテルの評判レストランで食べることもできるのです。レストランの入り口の外に掲示してあるメニューを見比べて気に入った所で食事をとれます。また、食後に周囲を散歩してまたお腹に隙間が出来たら、別のレストランでコーヒーだけ飲んだっていいんです。
逆に、自分が泊っているホテルのレストランに、宿泊客以外の食事客が食べに来るわけです。Klausenpass紀行の3泊目のUlrigenがそうでしたが、近所でホテル以外は全部民家の場合、ホテルのレストランが集落住民の集まりの場になります。レストランにあるひときわ大きめのテーブル、グループで来た場合に座りたくなりますが、そこは地元民が噂話をしたりカードで遊ぶ専用テーブルであることが多いです。
最初にHotel-Restaurantなどとあったらホテルに食事処がついている、と書きましたが、逆にAuberge(宿屋)とあっても食事だけで、宿泊業はやってないこともしばしばです。Aubergeは大抵ちょっと田舎にあり、レストランとして超有名になっていることもあります。
周囲にレストランが無い、ちょっと隔絶された場所にあるホテルの場合、宿泊に夕食・朝食の二食がついた設定もあります。Half-board(英)、Demi-pension(仏)がそれです。前菜、主菜、デザートの三皿のそれぞれ二つくらいの中から選ぶ事が多いです(肉かベジタリアンか、など)。もっと人里離れた山小屋に行くとメニューは一種類のみかも。
スイスのホテルは他のヨーロッパの国に比べると高いですが、一つ良いところがあって、それは大抵のホテルで二人部屋のおひとり様設定があることです。他のヨーロッパの国だとツインの部屋は一人でも二人でも同じ料金なので(そして二人部屋しかなかったりする)、一人旅だと割高に感じます。スイスのホテルではツインやダブルの部屋が、丸々半額にはならないけど、割引料金で一人で占有できます。これはBooking.comなどのホテル予約サイトでも確認予約できます。まあ、ホテル代自体がとても高いんですけどね。