今回はValle Maggia、Maggiaの谷のさらに奥、Fusioから歩きます。地図の真ん中下端にMaggiaの町、そこから北西に谷を上ってCevio、Bignasco。Bignascoから谷&バス路線が分かれ、東側の谷(Maggia谷の上流Lavizzaraの谷)、Pecciaでまたまた谷は分岐しますが東側を進むとFusio。
拡大するとこんな感じの集落の規模ですが、それでもバスが通ってるのがスゴイ(バス停は消してますが)。BignascoからFusio方面ではなく西の谷を進むとBavona谷でその先にはロープウェー。Fusioの先にはVal Sambuco、Sambuco谷で谷に沿って細長くあるSambuco湖では1950から水力発電ダムが建設され、雇用ももたらしたが人口流出も始まりました。
中央にある細長いのがSambuco湖。そして地図上方にはAiroloとクネクネ道路はGottardo峠からの下り道!FusioまではLocarnoからバスで45分でBignasco。ここで乗り換えて50分終点。距離的にはAiroloの方がずっと近いですね。BignascoからBavonaの谷を歩いてAiroloまでの道はSentiero Cristallinaもきれいです。ほんの出だしを歩いただけだけど。
実はこの日私がバスの終点まで来たのはFusioというよりそこから歩いたMognoにある建築物が目的でした。Mognoへのハイキング道はバス停からFusioの中心に寄らずに行ってしまうのですが、せっかくだから戻って寄り道していきましょう。Fusioもまた家々がくっつきあって建っています。
Fusio(標高1289m)はLavizza谷最高地の村。昔から大水・雪崩に遭ってきた地で交通が閉ざされても自活しなければならない地。意外なようですが20世紀初めまではTicino州内やフランスからの観光客に人気だった場所でこの頃からホテル開発が進みます。羊の飼育と観光産業で谷の他の地域より財政に余裕があったとか。現Pinetaホテル(Villa Pineta)は1965年からホテルの営業を始めましたが元々はメキシコに渡り成功したFusio出身者が20世紀初めに建てた豪邸。
一時期は2000人を数えた人口も2000年には45人。現在も観光が主産業なことには変わりないようですね。
ではFusioからPecciaまで標高差440m(下り)、7㎞の道のりを始めましょう。Fusioを振り返って見たところ。
Fusioから1時間ほどで最初の目的地Mogno。 目指す建物が見えてきました(中央左、家の向こう側)。
こんな感じに。手前の建物ではなく、後ろにちらっと見えてる方。
Mognoには現在年間を通じて住んでいる人は皆無。夏の観光用、あるいは別荘地としての住居のみ。
この特異な形状の建物のために、それなりの人数がFusioから歩いてきてました。この建物の正体とは?引っ張るのも何なので種明かしをすると再建されたMario Botta設計の教会です。次回は中に入ります。
歩行と写真は2014年5月上旬
FusioとMogno(市町村合併でLavizzaraになってます)の公式観光サイト:上のほうはイタリア語ですが、下にスクロールしていくと英語も出てきます
Ticino州の公式観光サイトから、FusioからMognoへの道
https://www.ticino.ch/en/itineraries/details/Fusio-Botta-and-the-mills/141775.html
Fusioのドミトリー宿:(Fusioにはホテルが3軒、それに加えてセミナーハウスなどがあります)
https://www.ticino.ch/en/youthhostels/details/Ostello-Comunale-Fusio-Hostel/85298.html