Maggia

Maggia谷の旅の続きです。LinescioからCevioに下り、バスでLocarnoに行く途中Maggia(標高332m)で降りました。

Maggiaバス停から歩いて20分くらい。実はMaggiaよりその一つ先のバス停からのほうが近いのですが、Chiesa della Madonna delle Grazieという教会があります。

木曜日の3時から(その他にもあった)人が来て鍵を開けてくれる

どうってことのない外観。しかし中はすごい!ただし、普段は施錠されており水曜から金曜、第一土曜の2時間だけ人が来てカギを開けてくれて入れます。無料!時間は15~17時ですが曜日によっても違いますので行かれる場合はご確認を。

建てられたのは15~16世紀のルネッサンス様式。谷で最古の教会の一つ。内部には1516~1529年にかけて描かれたフレスコ画。

さらに壁を埋め尽くす奉納額はここから2㎞のAurigeno村出身の画家Giovanni Antonio Vanoni(1810~1886)。農村の生活も多く描いたそうです。すごい絵というわけではないかもしれないけれど壁を埋め尽くしていました。

全盛時と比べると人口が10分の1となったLinescioを始めとするMaggia谷の大変な生活、人口減を書いてきましたが、Maggiaの町は違う!確かに18世紀よりLocarnoや海外への移民が続き人口減少の憂き目を見ましたが、Locarnoが経済的に発達するにつれ人口が増加に転じています。

Locarnoからバスで一本、ここは平野も広く、周囲の町も含めてLinescio以西とは違う雰囲気ですね。スーパーも各種あるし。LocarnoからMaggia谷には1907年から1965年まで狭軌の鉄道が通っていました。

Ferrovia Locarno – Ponte Brolla – Bignasco (LPB)の27.1km。今ではバスに変わりましたが車道の広さと真っ直ぐさは鉄道が敷設されていた頃の雰囲気が感じられます。

1874年のLocarno-Bellinzona間、1882年のGothard鉄道開通の後、LocarnoからBignasco、LocarnoからCentovalliを通ってイタリア国境へ、Locarnoからマッジョーレ湖沿岸を南にやはり国境へと3路線の鉄道が計画されました。Locarno-Bignascoは1835年の郵便馬車の時代には3時間半かかっていたのが鉄道により70分に短縮!

LocarnoからBignascoへバスに乗ると鉄道と並走し、Ponte Brollaで西に走る鉄道と分かれます。小さな鉄道はCentovalliという深い谷を通ってイタリアのDomodossolaへと続きます。Domodossolaから乗り換えてBrigへ、再びスイスに入ります。

教会は地図の下のほう、Moghegnoの文字の右上の青のバスのマークのすぐそばです。Maggiaからなら街中をぬけてまっすぐ、表示板が出ています。の開館時間は5月1日から10月中旬までの水・木・金曜日の15~17時、第一土曜日のみ15~17時。金・土曜日の時間については別説もあります。

https://www.ascona-locarno.com/it/commons/details/Chiesa-di-S-Maria-delle-Grazie/3478

https://www.invallemaggia.ch/it/sentieri/maggia-chiese-e-cappelle

https://www.invallemaggia.ch/files/invallemaggia-sentieri-di-pietra-maggia.pdf

https://www.invallemaggia.ch/it/sentieri/maggia-e-la-chiesa-della-madonna-delle-grazie

歩行と写真は2014年5月上旬

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