Basel (3)ライン川沿いを歩く

Basel(バーゼル)は全体的に建物でびっしり埋め尽くされてます。地図外の下にバーゼル中央駅。右側のBasel Badischer 駅からライン川目指して南下し、

渡し舟で対岸のGrossbaselに上陸し、古くからの建物が並ぶ道をぶらぶら歩きました(赤の点線がある辺り)。

バーゼルはチューリッヒ、ジュネーブに続くスイス第3の都市。スイスでは珍しく昔から潤沢な街で、1460年創立のバーゼル大学はスイス最古の大学。数学者のオイラー、ニーチェ、心理学のユングなどなど・・・

ヨーロッパの知性の象徴とされるエラスムスの終焉の地がバーゼル。また、製紙・印刷業が早くから盛んだったバーゼルでカルヴァンの著書が印刷され、宗教改革に大きな役割を果たしました。

というわけで歴史がありそうな素敵な建物が沢山ありますが、その辺りは今回は軽く飛ばします。

Mittlere Brücke。最初のは橋は1226年に架けられ、ゴッタルド峠を経由する、ヨーロッパの南北をつなぐ国際通商経路に大きく貢献しました。バーゼルからずっと南東のスイス中央部、ゴッタルド峠の手前の峡谷に橋が架けられたことでゴッタルド峠経由の道の有用性がグンと増し、

ゴッタルド峠手前の3つの州が通商路からの「上がり」を求めて独立を画策する。これが1291年、原初スイスの建国の始まりなり、ということを長々と当サイトで連載したVia Gottardo。出発はここバーゼルでした

19世紀までMittlere Bruckeが唯一の橋だったのは、ここを必ず通らせて関税を搾り取ったのでしょうね。Mittlere Brucke、1905年に再建された現在の橋ではトラムも通り、通行税を払わずに自由に渡れます。よかったよかった。

再びKleinbasel、川沿いを歩きます。旧市街とは異なりモダンな、でもそれなりに古い集合住宅。

この時代の集合住宅はそれぞれ個性的でおしゃれ。外側からでは分からないですが、地図を見ると建物の内側にかなり大きな中庭があるようです。

バーゼルは個性的な建物で知られますが、人口が急増した19世紀後半から20世紀にかけて建てられた、元々は労働者用の集合住宅、今になってみると懐かしさと機能性が両立している印象。

いよいよライン川に架かる、スイス内最後の橋Dreirosenbrucke、3本のバラの橋。

Sekundarschule Theobald Baewart 1902年に小学校として建てられたのが、現在は中学校として使われています。

写真と歩行は2025年4月後半

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