今回はSt-Leonard(右側)から左下のSionの町までいつもと逆方向に歩きます。
St-Leonardの鉄道駅から真っすぐな道を山側に向かって歩き、町の中心部へ。
Liène川に架かる橋にハイキング道の方向表示板。La Lièneはこれまで見た多くの川と同様、北側の斜面を駆け下りてローヌ川に注ぐ川。遥か北に連なるベルン州との州境を成す3000m級の山々の頂に広がる氷河や雪が融けて流れる川。そう、雪が融けて川になって流れていきます、もうすぐ春ですね~の融水で出来る川。遡るとまずはTseuzierのダム湖(1780m)、さらに2400mの山腹に源流があります。そしてLieneから多くのBisseが水を得ています。Chemin de vignobleは基本的にローヌ川に平行に比較的低い標高を歩きますが、斜面をもっともっと上るハイキングも楽しそう。でも今回はおとなしくSionへ向かいます。
その前にやはり上り。標高503mの鉄道駅と町から
川に沿うように659mまで上り、そこからはブドウ畑の中の道を西へ西へ。
今回もBisse、灌漑用水路の脇の道を歩きます。Bisse de Clavau(
クラヴォー)。
Bisse de Clavau(クラヴォー)はLiene川から水をひいており、St-Leonardからの道が合流した地点よりずっと上から流れてきています。全長8㎞、1453年につくられ、現役!
St-LeonardからSionの間、斜面の北側には標高882mのGrimisuatの町があり、そこまではブドウ畑がずーっと広がっています。その更に上まで行くとブドウ畑はほとんど見られなくなりますが、何本ものBisseが流れています。
南側。
Sionに近づくにつれ、石壁がどんどん高くなっていきます。
つまりブドウ畑が広がる面の傾斜はどんどんきつくなっていくわけですが、水路沿いを歩く分にはほとんど勾配を気にすることなくのんびり歩けます。勾配がきついと水が一気に流れてしまうわけで、Bisse=水路歩きの楽しさはそこ。
Bisse de Clavau沿いはとても人気のあるコース。一つには石壁の凄さ(これはまだまだ序の口)もう一つの特長は次回。
写真と歩行は2022年10月末
Sion観光協会サイト:
その中のBisses(水路)沿いを歩くハイキングコース案内:https://siontourisme.ch/en/bisses