Via Francigena(93)鉱山採掘跡の近くから

VensからはChemin(道という名前!)とCol de Planches峠の2方向にハイキング道が出ています。地図上、赤の点線で描いたのはSentier des Mines(鉱山跡をたどるコース)。今回は寄らないけれど、この山では第二次大戦までは、鉄、鉛、銀などの金属を採掘していました。

Valaisを歩くときは、ハイキング道表示&整備点検が割と甘い、テキトーなことを覚悟しなければならない。今回は3か所ほど、あるべき肝心な箇所に無い!という思いをしました。Vensからちょっと行った所、舗装道だったか、それに近いしっかりとした道を歩いていて、その道が急に右に曲がって上って行くか所(赤矢印)、ここからは森の中へと続く土の道に入らなければならないのに、ここに表示無かった(2024年5月)。

一旦小径に入ると、そこからは割と頻繁に表示(黄色の菱形)がマークされてるのに、なぜか肝心の入り口に無い!この道、石が敷き詰められている「馬車道」「車が通れるかもしれない」歴史道。

道沿いじゃないけど、近くには「穴」跡があり、鉱山採掘の跡だと思われる。

となると敷石道は鉱石を運んだ道か。

Vensで上り切ったかと思っていたところ、更に200mほど上って標高1300m位の所。てっぺんは緑が青々していた。

石が積んであって、何かの跡だろうか?

Col des Planchesへの分岐を過ぎ、左手は高さのある崖状態。ずっと下に道路らしきものが見える。

BovernierとSembrancherの間、Via Francigenaでは川の反対側の巨石がゴロゴロしている道を歩いたんだったな。川のこちら側、かなり高いところを歩いています。

Sentier des Mines(私は未訪)はCol des Planchesを起点とする周回コースですが、Col des Planchesへのバスは1日2便しかありません(大抵の人は車利用)。もう少し本数がある(やはり少ないけど)Cheminから歩いたほうが便利と思います。

第二次世界大戦中までは小規模ながら本気で採掘していた鉱山、色々なところで結構見かけます。

Vens(標高1111m)から1300m超の山を越えてからChemin-Dessus(標高1158mくらい)まで下りていきます。この感じは古道。

一方の車道はMartignyからChemin-Dessous(下)、Chemin-Dessus(上)の上下のCheminを通ってCol des Planches(Planches峠)へと続き、峠まで行く便となると少なくなりますが、Chemin-Dessusまではそこそこの便数があります。

まずはChemin-Dessus(上)。同じCheminの名が付いてますがDessusはSembrancherが中心町のEntremont、Dessous(下)の集落はMartigny所属。

急斜面に家と家がくっついて建っていたVensに対し、Chemin-Dessusはもう少し緩やかな斜面に庭付きの独立一軒家。

しかも優雅な感じがあるのは、この辺りが19世紀終わりにかけて、「Martignyの小モナコ」とも呼ばれて、別荘地として開発されたから。「モナコ」は言い過ぎだろう・・・

Vensのサイト:https://www.vens.ch/

歩行と写真は2024年5月下旬

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