Via Francigena(74)崖の上の教会堂

駅からも見える、St-Maurice西側の崖にある教会堂Chapelle de Notre-Dame du Scex。垂直のようにも見える崖にへばりついてます。

ズームしてこんな感じ。私は駅のホームから見て、長いこと岩肌に描いてあるフェイクかと思ってましたが、本当に崖に建物があります。

前々回の、車両回転庫(線路のそばの半円)の近くから入るのですが、

駅からの場合は「Chapelle du Scex」の表示が出ています。駅から30分とのお告げ。駅からは大回りして、修道院付属高校の横を通って線路をくぐります。この高校からは、日本でなじみ深い所ではフィギュアスケートのステファン・ランビエル氏が出身、というトリビアはさておき、

線路に平行に歩いていくと右側に教会堂への入り口が出てきます。

ところが、St-Mauriceの公式観光サイトによると、Chapelle du Scexは11月1日から3月15日、冬の間は通り道が閉鎖とあるんですね。実際、入り口には、落石注意により通行禁止のマークが。その下の台にはチェーン鍵ですかね?なお、サイトの英語ページでは「2019年の3月まで閉鎖」となっていますが、フランス語ページでは「毎年」11~3月閉鎖となっています。

さらに、一枚前の写真の小屋を曲がった所には通行止めに使うバーが。ここ、本当に閉鎖する状況ならこのバーを下げて通行止めにすると思います。上がった状態なのでこのまま歩きます。実は3年前の2月の初めにも一度歩いており、その際も警告札あった気がするが、普通に上れました。

階段です。冬期間の閉鎖ということは、岩周辺の水分の凍結、融解により岩が崩れやすくなるからかと思います。

しかし、本気で封鎖する気なら、SuisseMobileのWeb地図で赤白太線で閉鎖マークをつけるだろうし、駅からの方向表示板にもバツ印を付けると思うな。

一応、毛糸の帽子を被って頭が多少保護されているのと、岩がのしかかってくるようなところでは長居をしないようにはしましたが、この程度の岩壁はよくあるしなあ。

木の枝の間から、回転機関車庫が見えてきました。冬だからこそ、葉がないから見えてるわけですが、夏の場合はもうちょっと上ってから、木の上から見えます。

路面から90m上、135m上の諸説ありますが、要するに高い!上まで487段の階段。

左手に修道院の建物の塔。奥に見えるのはLavey(ラヴェィ)の村。

機関車庫とその横の鉄道関連らしき建物と車両!

ズーム。

階段487段目の先に教会堂が見えてきました。

元々はSt-Maurice修道院の修道士の一人が西暦611年にこの地に移り住んだのが始まりでした。建物は修道院の管轄で、現在みられるのは17世紀に建てられたもので、その後、整備拡張が続けられました。

下から見た際にも分かるように、結構な長さがある建物です。ステンドグラスも20世紀に入ってからのもの。意外に広い印象。

私が到着した午前10時の時点で既に2つのロウソクが灯っており、既にそれなりの人数が来ていたと思われ、「閉鎖」とある冬期でも常に誰かが来ています。そういえば、階段の途中で鍵付きの門がありました(開いていた)。

内部は明るくて広々。冬期以外は定期的にミサもあります。階段で上ってきて、教会堂と反対側に行く小路の先には、今でも修行僧が住んでいることもあるそうです。

写真と歩行は2024年2月上旬

St-Mauriceの観光サイトから:

https://www.saint-maurice.ch/tourism/notre-dame-scex-chapel-630.html

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