スイスにおける医療保険の高騰(後)

スイスの生活
Champagne 小学校か

Fontanezierの学校 2022年

自由に医者にかかる(選べる)ことができる「スタンダード」プランに対し、医者にかかる前に保険会社に電話で連絡する、家庭医(かかりつけ医)に診てもらってから専門医に行く、保険会社が指定する医療機関で診てもらってから専門医に相談、指定の薬局で薬剤師に相談してから医者に行く、などのプランにすると若干保険料が安くなる。しかし、現在のスイスで新たにかかりつけ医を見つけるのは至難の業なのだ!!!

FontanezierはNeuchatel湖の北側の斜面の集落。Fontanezierから湖へと下っていきます。

今まで書いてきたのは「基本の保険料」のことで、これに加えて「補完保険料」があり、これは任意。入院は大部屋か個室か、眼鏡、予防検診、海外での診療、代替医療、健康増進のためにジムに通ったり、手術後に転地療養するのに補助が出るか、歯医者等々で、オプションを追加する度に保険料が跳ね上がります。歯医者への保障を付けると本当に高くなるので、付けてない人すごく多いです。お金があると素敵な病院・病後ライフが送れるのだな、と想像できますが、値上げにより、今年より補完保険料を全く払わない(払えない)人が激増との報道。

湖畔にある町の名はChampagne。発泡性のアルコール飲料シャンパーニュと同名。Champagneのブドウでつくられたワインを「Champagne」として売ろうとしたけどフランスのシャンパーニュからクレームが来たそうです。建物は小学校か

また、補完保険料は、重篤な持病がある人などに対し、保険会社側が保険の申し込みを拒否できるらしい。そう、スイスの保険会社は結局のところ、利益追求の私営。日本の国保と異なり、税金投入がないので、将来を見据えて資金を貯めておかなければならないという面もあるにしても、住民に負担を強いて(だって加入は義務)保険会社のトップは超高給取りなのが批判されているところ。

別の角度から

現在スイスの医療保険会社は、全国規模の大きいものから地域展開的な小さいものまで沢山沢山あり、サービス形態も様々です。掛け金が高いとサービスが手厚いのは事実ですが、あまりの高騰ぶりに公営のものに一本化できないかという意見もあります。知人・友人との会話で給料の話は滅多にしませんが、医療保険については、どこの会社か、毎月の掛け金、評判について、根掘り葉掘り聞くことも多いです。

Champagne、少し離れてCollege 中学校

あ、外国からスイスの学校に来る人(ポスドクを含む)に対してはずっと安い特別保険があるので、ご安心ください。

「スイスで働くには」のサイト(仏)から保険料の仕組み、自分に合った保険料を見つける:https://www.travailler-en-suisse.ch/assurances-sante-suisse.html

スイス連邦政府のサイトから、健康保険について:

Taking out, changing and cancelling health insurance
You can change your health insurer at the end of each year. Send notice of cancellation to your current health insurer b...
Assurance de base – Priminfo
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