Maison de Salinesを離れ、Panexの町に向かいます。
現代では石油欲しさに戦争しますが、昔は塩のために戦っていました。塩は戦略物資。ベルン勢力(スイスの8州連邦)は、塩の輸入元であったフランス東部の塩鉱山を奪おうと戦争しましたが(ブルゴーニュの戦い1474~1477年)負けます(恩知らずで無謀だな)。
そのこともあり、ベルンは占領したAigle近隣のPanexで塩源発見!このPanexに塩が埋蔵されてそうだということは、既に1404年のサヴォア家の文書で指摘されてたので。
Plambuit駅から1時間、Panex(標高911m)の集落を通ります。13世紀からの歴史ある集落で、レストラン、宿もあります。集落を出た所に塩水輸送管を再現したものもあるそうです(未見)。来春以降に再訪したらもうちょっとゆっくりしよう。
Panexからはまずは森の中の道をどんどん下りていきます。
標高700m台まで下りると開けた草地が見えてくるとGlutièresで家々が点在しています。
塩って今では手軽にお安く手に入りますが、海なし国のスイスにとっては超々貴重品だったんだよ、ということをしつこく語ってくる解説板(と私のブログ)。冷蔵庫がない時代、肉は塩漬けにして保存していました。冬の間は藁や干し草の入手が難しくなるので晩秋には家畜達にはソーセージになっていただく、という訳で今でも冬の始まりにはそうした類の肉肉しい祭りが開催されています。
随分下まで降りてきました。ローヌ川流域と奥にはMontheyの工業地帯、Montheyから奥に入っていくVal d’Illiezが見えているのかな。
地図の上端にあるバス停「Antagne, Glutières」の横で車道を横断し、林の中に入ると、
そこには樹齢数百年のChâtaignier des Plumasses、栗の木があったのですが、2022年11月の夜に倒れてしまったそうです。私が横を歩いた2021年の雄姿!
歩行と写真は2021年9月上旬
Panexの公式ページから、その歴史:
https://www.panex.ch/histoire_du_sel.html
Sentier du SelについてSchweizmobil内のガイド:
https://schweizmobil.ch/en/hiking-in-switzerland/route-132
Sentier du sel公式ガイド:
https://www.cumgranosalis.ch/sentier-du-sel
イラスト入り詳細地図
https://www.cumgranosalis.ch/fileadmin/docs/pdf/sentierdusel2023.pdf
見どころ:https://www.cumgranosalis.ch/sentier-du-sel/curiosites