Via Francigena番外編。Via Francigena本道はOuchyから市中心部に寄らずに湖畔を歩き続けますが、せっかくなのでLausanne(ローザンヌ)の中心部に寄っていきましょう。
OuchyからCFFの駅を越えて少し先のLausanne-Flonまで真っすぐに、1877年からケーブルカーが、1958年から2006年まではLa Ficelle(紐)と呼ばれたラック式鉄道が走っていました。利用客の増加により2年半の工事の末2008年からは「メトロ」M2に。
M2の「Ouchy-Olympique」駅(何年か前に駅名のOuchyにOlympiqueの名が付け加わった)に乗ればすぐですが、線路跡が素敵な散歩道になっています。CFFのLausanne駅まで緩やかな上りで25分の表示。M2の入り口がある、薬局と観光案内所が入っている建物の右側を上って行きます。
メトロの建物を背後に、左側への上り気味の道を行きます。湖畔沿いがVia Francigenaの続き。
バスも走る大通りAvenue d’Ouchy。建物が切れた所で左側に入り、
Avenue d’Ouchyと平行に、駅まで北上する道、Promenade de la Ficelleに出ました。地下を走るM2の線路の上になります。
左手にはモクレンの花が満開。緑地の部分、去年か一昨年は各種の麦や菜の花など、生活に欠かせないのだけど都市住民には縁遠かったりする作物など企画ものの栽培もよくやってます。
途中のDélices駅からは線路が顔を出し、
右側の細い部分を歩くことになります。ちなみに車両は自動運転、つまり運転手無しの走行でゴムタイヤ式の地下鉄。
そして2006年までの129年間はFlonまでだったのが、2008年からは北に延伸してEpalinges-Croisettesまでの6㎞を18分でつなぎます。OuchyからFlonまでは1.5㎞でした。
Glancy駅。目の前をBoulevard de Grancyが横切ってるので、横断して建物の右側をさらに北上すると、
奥にCFFのLausanne駅の東側の地下通路に通じる入り口に出ます。左手には大きなチーズ専門店。
通常ならば通行がもっと便利なのですが、現在Lausanne駅周辺が大工事中。2025年完了予定だったのが遅れに遅れて2037年かも、という恐ろしい話。
スイスの大体の駅は改札がなく、自由に通り抜けができます。駅の南側から北側に出ました。
こちらも駅前を更地にした挙句、工事がストップしています。少し前まで壁で囲まれてたのですが、工事の再開がいつになるか分からないというのでスケートリンクをつくり、春になって漫画展だったかな?の準備をしてました(4月の写真)。
地元紙24heuresに掲載された、スケートリンクの次は人参とサラダ菜を植える予定、というエイプリルフール記事。
メトロM2は昼間は行楽客でのんびりしてますが、朝夕はOuchy港の対岸のフランスからの通勤客でびっしりです。そう、レマン湖を運航するCGNの船、観光航路の一方で対岸のフランスからスイスへの国境を超えた「通勤」航路もあるわけで、彼らはOuchy港に到着後、メトロで北上してきます。
写真と歩行は2023年4月下旬