Rancesを離れます。Via Francigenaの以前のコースはYverdon-les-Bainsから紫の矢印をつけたMosaïques romaines d’Urbaを通っていたのですが、このローマ時代のモザイク遺跡はOrbe到着後、改めてご紹介します。
Rancesから本日の終着地Orbeまでは現在のVia Francigenaを忠実にたどると大回りで1時間50分。Rancesからモザイク遺跡経由の道筋なら1時間15分でOrbe。
Rancesのバス停からブドウ畑の中の道を下りていきます。
ブドウ畑(地図では緑の短い細縦線)、その向こうには畑&牧草地。
YverdonからOrbeにかけてのブドウ畑はCôtes-de-l’Orbeと言い、レマン湖畔のラヴォーや、去年連載したスイス最大の栽培面積を誇るValaisのブドウ畑ほどは日本での地名度は無いかもしれませんが(スイスでも知らない人は全く知らない)、他の地域と同様にその起源はローマ時代から始まり、教会勢力下で栽培面積を増やし(キリスト教とワインは切り離せない)、中世近世ににかけてフランスからやってきた人達のおかげで品種改良も進み、立派なワイン生産地帯なのです。
Rancesからすぐに、次のValeyres-sous-Rancesが見えてきました。
ワイン産地にレストラン。この建物、こちらの角度からはそうは見えませんが、反対側はテラス席が美しいゴーミヨーの点数付きレストランです。しかし今年の7月末で閉店、その後経営者(シェフ)を変えて営業を続けるのかどうか?Rancesに1軒、Valeyres-sous-Rancesに2軒のワイン蔵(ブドウ生産と醸造所一貫して行う蔵)があり、訪問には事前連絡が必要ですが、Valeyres-sous-Rancesのこのレストランの隣の蔵Château de Valeyresだけは通常土曜日の午前中に開けているようです(私は未訪)。
Valeyres sur Rancesに一軒のみのレストランは星付きで、突然のコーヒー休憩には使えないと思いますが、幸いに、この角に公共トイレあり!素晴らしい。
町は周辺の農家の建物を除いて、一本の道沿いに家々が連なる形式。
主要車道が町の真ん中を通っていて車通りが激しいRancesと異なり、Valeyres-sous-Rancesのこの一本道は主要道から外れており、静けさの中に両側の古い建物が不思議な魅力を放っていました。
この通り沿いの多くの建物がVaud州がベルンに支配されていた16~17世紀に建てられたベルン風の建物なのだそうです。
通りを抜け、
町はずれから公園みたいなところを左に登ってくと教会が現れます。
ここも教会が町の外れにあります。この教会を曲がると、
広々とした、ブドウ畑と遠く下に緑の地と、別の町。
ワイン産地Côtes-de-l’Orbeでは年に1度のCave ouverte(蔵開放)の日には協賛する蔵で試飲&購入が気軽にできると思います。例年12月初めの開催ですが、今後についてはHPなどで照会してください。
Côtes-de-l’Orbeについて:
https://www.cotes-orbe.ch/index.php/fr/
蔵一覧 https://www.cotes-orbe.ch/index.php/fr/vignerons
Yverdon-les-Bainsの観光サイトから。ここの観光サイトは結構使えます
https://www.yverdonlesbainsregion.ch/en/G2249/wine-makers-and-cellars-cotes-de-l-orbe-aoc
Côtes-de-l’Orbeのブドウ生産協同組合13 coteauxのサイト
Valeyres-sous-Rancesの蔵2軒、うちChateauの方では毎土曜午前に予約連絡なしで訪問できるようです。https://www.chateauvaleyres.com/
もう一軒のDomaine du Manoirは訪問に際しては連絡して調整が必要 https://www.domainedumanoir.ch/
歩行と写真は2022年5月末