Gornergrat(地図右下端)から西北へ、緑がかった森林限界ラインの向こうへ下りていきます。
この辺りは登山列車の駅以外にも多くのリフト、ロープウェイの駅があり、そこから発着する道と、それらを経由しないでいく道とバリエーションに富んでます。ただし、スキー時以外は稼働してないリフト駅も多いです。
右からWeisshorn(4505m)、Zinalrothorn(4221m)等々
振り返ると線路がカーブした先にGornergratのKulmhotelと2基の天体観測ドームが見えます。
反対側は4000m台のピークが続くBreithornの山塊。山塊の右に尖った小さな三角の頂はKlein Matterhorn。「Klein=小さい」マッターホルンと言っても3883m。
前回のGornergrat周辺の写真は2021年のものですが、今回の写真を撮った=歩いて下りたのは2012年10月下旬、10年前のことでした。左手前のこげ茶の三角はRiffelhorn(2930m)とその足元のRiffelsee(seeは湖)。ちなみに、Riffelhornの右側、画面中央の雲に隠れているのがマッターホルン。この日の朝、天気予報で晴れのマークを確認してから来ても、マッターホルンは雲に隠れて見えない、というのはよくあることです。
そして鉄道が1400m以上を上ってきたということは、今度は私が1400mを下るということ。10年前は躊躇なく電車で上って、歩いて下りてたんだなあ。
今は膝が痛くなるので逆だな。決して登るのが楽になったわけじゃないけど。この写真、よく見ると人がパラパラと歩いてますね。
RiffelhornとRiffelseeの横を通ります。この湖、条件が良ければ湖面に逆さマッターホルンが映るらしいです。
いつの間にか、草が生えているところまで下りてきました。
左奥に建物が何軒か見えるRotenboden(2816m)には鉄道駅と、GornergratへとFuri方向の2方向へのリフト駅があります。
多分Riffelalp(2222m)近く。この辺まで来ると「木」が生えてます。
森の中の道を下りてFuriからZermattの市内へ。
たとえマッターホルンが見えないとしても眺めの良い道です。森林限界点より上では見通しが良く、遠くからでも駅がわかるので、たとえハイキング道が複数枝分かれしていても分かりやすいです。全行程歩き通さなくても途中の駅間だけでも楽しいです。注意点は晩秋、つまりスキーシーズン直前のオフシーズンは人が少なく、場合によっては途中駅近くにあるはずのレストランが閉まってる可能性が無きにしも非ず、といったところでしょうか。心配な方は事前にGooglemapででも確認してください。
以下、この区間のハイキング道を紹介しているページ(Zermattの観光HPから)を載せておきます。所要時間、距離、難易度等参考になさってください。このサイトによると、Gornergrat駅からRiffelalpまでの下りが2時間、RiffelalpからWinkelmatten(Zermatt市街)までが1時間半となっています。:
Riffelalp駅~Gornergrat駅
https://www.zermatt.ch/en/Media/Planning-hikes-tours/Swiss-Topwalk-Nr.-23
Gornergrat駅~Rotenboden駅
https://www.zermatt.ch/en/Media/Planning-hikes-tours/Scenic-Trail-Nr.-15
Gornergrat駅~Rotenboden~Riffelberg駅
https://www.zermatt.ch/en/Media/Planning-hikes-tours/Scenic-Trail-Nr.-15
Rotenboden~Riffelsee~Riffelberg
https://www.zermatt.ch/fr/Media/Planifier-des-randonnees-des-excursions/Sentier-du-Riffelsee-Nr.-21
RiffelalpからWinkelmatten
https://www.zermatt.ch/fr/Media/Planifier-des-randonnees-des-excursions/Sentier-de-Riffelalp-Nr.-20
写真は2012年10月下旬
Gornergrat Bahnのサイト:https://www.gornergrat.ch/en/