道に迷った、と思ったら(7)想像力を要する表示

変わった表示のご紹介。

茶色の表示板は「麦の道」です。黄色の表示板の公式ハイキング道とは別の(かぶってる部分も多い)地方が整備している道で、麦畑をはじめとする畑作地帯のGros-de-Vaudで見つけました。

前述のように、畑作地帯には道標を付けるのが難しい場所もあり、曲がり角に際していちいち表示はつけられない場合、このように、おおよその行き方を表示してあります。

1㎞380m(20分程度の道のり)に渡り、「non balisé」=表示がつけられませんが、こんな感じで歩いてね。

畑の間の草の道でした。

同じく畑作麦作地帯。2.2㎞、十字路4つをひたすら真っすぐ前進!

やはり土(草)の道、

その先はこのような四辻が続きます。ここを大型農耕車が曲がる際に棒があると引っかかるので。こうしたところでは場所によってはアスファルトの路面に直接ペンキで黄色の矢印マークをつけてるところも多いですね。

ここはハイキング道が3つの方向に分岐している地点です。陰になってる左奥方向への地名が列挙してあり、さらに左手前と右方向への地名は「Ubrige Richtungen Wegweiser」、それぞれ100mと 115mの記述があります。これは「Other directions signposts—それ以外の方向への地名表示板」はそれぞれ100m、150m先にあるよ、との意味です。自分の目指す地名が見つからない~場合はそれぞれの方向に行ったところに列挙されてます。分からない言語で書かれているわけですが、地名じゃない文言の場合は大体そんな意味のことです。

やはりその先に表示板を設置するのが難しいところで、「à 240m à droite(240m先で右に曲がり) puis(そして) à 50m à gauche(50m先で左折)」

à 200m à droite(200m先で右に曲がり) puis(そして) à 60m à gauche(60m先で左折)

林と草地の境目に沿って歩くような指示があったところです。

suivre la lisière(境界)に沿って歩く。こうしてみると畑作地帯、人里近くの森の際など人的活動が近いところが多いかな。

話はガラッと変わりますが、ハイキング道が何らかの理由で封鎖されていることもあります!長期の場合はWeb地図上に封鎖の表示がありますが、短期、緊急の場合はその限りではありません。上の写真では木の伐採で通行止めになっていました。人も、車も、馬の通行ともに禁止の表示。

もっと手前で表示しとけよ!!!と怒りたいところですが、急に現れる伐採。森林管理人はハイキング道には無頓着。それなりの頻度であります。判断が難しいところですが、伐採や改良工事の場合、土日は作業がストップしていることがほとんど。短距離で向こう側が見えている場合などは突っ切ることも有りかなあ。自己判断自己責任ですが。一方、兵役があるスイスでは射撃訓練(義務)のためにハイキング道が通行止め、迂回要請となっていることがあります。この場合はパンパン音がしてるので分かると思いますが、迂回ですね

ハイキング道が通行止めになっている場合、迂回して普通の道を歩く羽目になることも有るので、やはり地図は欠かせませんね・・・ハイキング道と言っても森の中、畑作地帯、街中の道の歩道、歩道のない車道の端、山道、岩ゴロゴロの山岳地帯と様々です。場合場合に応じて想像力を働かせて対応することが必要です。

Copyrighted Image

error: Content is protected !!
テキストのコピーはできません。