ブドウ畑の中を歩く(6)Vigne à Farinet

赤の矢印を付けたところがVigne a Farinet

前回塔のてっぺんから見えたブドウ畑の中にあったモニュメントがVigne à Farinet、Farinetのブドウ畑。

SaillonのBourgから北側へ、ハイキング指定道のうち、Passerelle à Farinet方向への道を上っていきます。すると途中でVigne à Farinetへの分岐があるので左へ。

分岐からのブドウ畑には、写真では小さくしか映ってませんが道沿いの杭にブドウ品種の名が記されています。冬なので葉が落ちてますが、ブドウの名と木&葉を照らし合わせることができると思います。観光説明用になのか、ここだけは一列ずつ違う品種が植えられています。

この先に、

Colline Ardente(Ardenteの丘)Pascal Thurreの小道 この先(左への小道)は自動車やバイクなどは禁止、心静かに自分の心と対話しながら歩いて向かいましょう と若干ひるむ注意書きがあります。「Farinetの跡をたどって」左の小道に向かいます。

Passage(小道)Pascal Thurreとあるように、Vigne(ブドウ畑) et des Amis(仲間たち) de FarinetはFarinetの没後100年の1980年にSaillon出身のジャーナリストPascal Thurre、往年のフランスのシャンソン歌手Léo Ferret(レオ フェレ)、 Gilbert Bécaud(ジルベール ベコー)の3人によってつくられました。後ろ2人はものすごく懐かしい名前だー

小道の両脇にはプレートが貼られています。「ここは観光の場所ではなく瞑想の場所だ」などと割と宗教がかった文言が多いのですが、

それと言うのも、この先にあるブドウ畑(ブドウの木が3本のみ)の初代所有者は1938年公開の映画でFarinetを演じたフランスの俳優Jean-Louis Barrault、二代目はAbbé Pierreというエマウス運動の創始者の神父、1999年より現在まではダライ・ラマ氏に捧げられています。自分の心を見つめようとか、博愛精神を詠ったプレートが多いのはそのためだと思います。贋金つくりで周囲のために尽くしたFarinetに倣ってもっと未来を良くしようよ、という願いのプレート。

振り返ったところ。この小道を抜けた隣に

十字架とHans Erni作のプレート。

向かいにはSaillonの丘と塔。丘を逆「く」の字に上る白い道(こちら側は雪が残ってた)が見えます。この日は雪が道に残ってたので。よく見ると塔の右側にも城跡らしきものが残ってますね。

モニュメントの反対側には杭が無数に立っていて、それぞれの杭には(有名人の)名前

毎年ここにはスイス内外からの有名人を含む「季節労働者」がやってきてブドウ畑の手入れをし、収穫をします。

なかなかにすごいメンバーで女優俳優、政財界、芸術家、スポーツ界に加えてミッテラン、シラク元首相のそれぞれの夫人、サッカーのジネジーヌ・ジダンとか・・・有名人季節労働者の一覧はこちら

ダライ・ラマ氏自身何度も来訪。

写真と訪問は2022年1月下旬

La vigne à FarinetのHP

https://lavigneafarinet.ch/accueil

Saillonの観光HPから

https://www.saillon.ch/tourisme/culture/farinet/la-vigne-%C3%A0-farinet.aspx

Copyrighted Image

error: Content is protected !!
テキストのコピーはできません。