コロナ禍のスイス 2021年9月 その1

9月13日(月)よりスイスではレストラン、図書館、映画館、大学などの義務教育以降の教育機関の多くで、建物内に入るのにCertificat Covid(ワクチン接種証明書か72時間内の陰性証明書)が必要となりました

上の写真は9月14日、COOPのレストランの入り口にあった掲示です。<Avec Certificat>=証明書所持の人はレストラン「内」での食事が可能、かつ証明書チェック以降はマスク無しでも可(今までは、テーブルに着席時以外、移動時にはマスク要着用だった)、それに今までは義務だったスマホのアプリ、または紙面による個人名とレストラン名・テーブル番号・利用時間を記録する必要がなくなりました。なお、接種証明は身分証と共に提示してのみ有効です。

一方、証明書が無い人は、テイクアウトかテラス席での飲食のみ、マスク着用が義務で、飴と鞭政策なのが顕著。

このお触れが出たのが先週の水曜日。それ以降、ワクチン接種希望者が激増。日本と異なるのは去年末から早々にワクチンを打ちまくりスタートダッシュは上々だったのに、ワクチンの供給量や接種人要員や会場は足りているのに、新規ワクチン接種希望者が長いこと頭打ちになっていた事情がありました。

半年くらいは続いていたレストランの閉鎖が5月後半から徐々に解除され、映画館などの屋内娯楽も復活、国内外の移動も特に制限されてなく、ワクチン打たなくても日常生活をそこそこ楽しめるようになっていたことも大きかったです。

夏の間は新規感染者もそれなりに低く抑えられていましたが(決してゼロにはならなかったが)、夏休みを国内外で満喫した人々の帰りとともに、感染者増と病床ひっ迫がジワジワと始まったという、なんか去年と同じことを繰り返していないかい?去年の今頃はワクチンなかったけど。

ところで私は8月末にコロナ禍以来、初めてチケットを買ってイベントに行きました(Karl’s Kuhne Gassenschau)。それは屋外にしつらえられた劇場空間。入り口で証明書&身分証明書の厳重なチェックがあったものの、いったん敷地内に入ると、そこにいるのは(建前上は)全てコロナウィルスに対して安全な人ーーーということになっているのでマスクを外してもOK!!!この手のイベント時には公演前/公演後に飲んで食らって憩うのが楽しみの一つらしく、大規模な食事処があって、皆さん語らっていた・・・
そして、屋外とはいえギッシリ満員の観客席で2時間の演目。マスクなし(してる人もいます)の大勢の人々を見るのは久々で頭がくらくらしました。5月くらいから週5日の公演をずっとやってて、7月からはキャパ最大限までお客を入れられるようになったそうで(それまでは人数の上限があったはず)連日満席。演者も私も皆、人が大勢集まることに飢えていた。
この劇団に限らず、航空ショーなど有料でイベント会場内に接種/陰性証明書をチェックした観客しか入れないイベントでは、会場内ではマスク着用義務などの制限を外したところが多かったようです。またMoutierという町では町の中心部での無料の「祭り」を証明書保持者に限って入場させて、一旦中に入ったらマスクなしで飲み食いOK、の試みをしてました。
これら会場でのクラスターの話は聞いてないけど、でもスイスの新規感染者の人口当たりの数はイギリスに次いで多いそうなので(ちょっと前の話かも)何とも言えないですね。

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