Via Spluga (22) 旅のヒント その2

前回は拠点を定めて歩き通す場合を考えましたが、お遍路さんや巡礼旅を歩くように、宿から宿へと歩くのにも憧れがあります。通しで、あるいは半分だけでも歩きたい人のために、「宿と宿間の荷物搬送」がセットになったサービスもあります。例えばGraubunden州観光局のサイトwww.viamala.ch/ にあるもので

https://www.viamala.ch/de/viaspluga/pauschalarrangements

によると、指定の宿に泊まり、次の宿まで荷物を運んでもらうパックプランには3泊から6泊まで長短のコースがあります。例えば「Klassik」ではThusisへの到着日を含めて5泊朝食付、4日分の昼ご飯(おそらくサンドイッチ)、Viamala峡谷、Zillisの教会、Andeerの温泉施設、滝、Campodolcinoの博物館の入場券付き、2人部屋で一人579CHFから~とあります(2021年)。軍事要塞博物館のチケットは含まれていないのだな。一泊目はThusis か Sils i.D.、2泊目 Zillis か Andeer か Rofflaschlucht、3泊目 Splügen、4泊目 IsolaかMadesimo 最後が到着地のChiavenna。他にMontesplugaにも泊まって日程に余裕を持たせるコースもあり、これだったらMontesplugaから少ないながらもあるバスを使って歩き残したところに再度チャレンジすることもできるかも。しかし、Montesplugaには数軒のホテル&レストラン以外はほぼ何もないです。いや、それを言ったらThusisとChiavenna以外はどこも宿以外、「娯楽施設」などに類するものはほぼないのではないだろうか・・・

https://www.viamala.ch/de/viaspluga/gepaecktransport-und-depot

ちなみにGepäcktransport ホテル間の荷物サービスでの荷物は一人一個15㎏以下。超過の場合は別料金など細かい条件は要確認。それ以上の荷物はGepäck depot 荷物預かり・保管サービスで、Thusis駅とChiavenna駅に保管所に預けることもできます(もちろん有料)。Thusis駅の1日3CHFというのは、どの程度の大きさのロッカーなのか疑問だが・・・

https://www.viaspluga.com/en/itinerario/via-spluga/

同様なパックサービスがVia Splugaのサイトにもあります。ページ右側のChoose your routeに長短のコースがあり、内容・料金はほぼ同じですね。Viamalaのサイトはドイツ語とイタリア語だけだけど、こちらのサイトは英語もあり、パックサービス以外の若干の情報も載ってます。しかし、いずれのコースも宿間を運んでくれるのは荷物だけで歩くのは自分です。しかも添乗員、ガイドはつかないですね!荷物は次の宿に送られてしまうので、天候や体調に不都合が生じても、自分でバス停まで行ってバスに乗って次の宿にたどり着く必要があります。この手のサービスを私は今まで利用したことがないのでコメントはできませんが、興味のある方は良~く注意事項を熟読してからお申し込みください。

Via Splugaはスイスを縦断・横断する歴史道Via Storiaのハイキング道の中では比較的距離が短かく(68㎞)、それでいて峠越え国境越えもあって達成感があります。例えば今まで当ブログで書いたVia SbrinzVia Albula/BerninaVia Gottardoに比べたら短い!(秋ごろからVia Francigenaを書こうと思っています)。

Via Storiaのサイトから

そしてローマ帝国時代から始まる2000年の古き歴史が詰まった道、前半は高速道路が伴走するのですが、それでも驚異の自然の中(高所恐怖症の方はお勧めしません)に現れる鄙びた集落をつないで歩く道です。

さらに特筆すべきなのはイタリア内もしっかりハイキング道が整備されていて、マークが最後までついていること!

Via Storiaは1984年に設立された団体で歴史道の保存や研究などを行っています。ほら、スイスは通り道だったからね!

Via Storiaのサイト(独仏のみ)

https://www.viastoria.ch/fr/itineraires-culturels/

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