いつまでも歩いていたい気もする道も終わりに近づいて、
11:15 高木がこのようにわさわさと生えているところに出ました。ずいぶん高度を下げました。
もう片側断崖絶壁の道ではありません
Rasdegliaの集落が正面遠くに見えてきました
Isola湖とIsolaも
12:02 最初の集落、Rasdeglia(1501m)。久々の人家。地図で見るとRasdegliaと次のMottalettaは道が一本だけで、周りに小さな家が散らばっている形式ですね。
12:04 湖畔にあるのがIsola, その手前右がMottalettaの集落。左は通らないけどTorni
12:20 Mottaletta
12:30 Isola(1239m)の集落に入ります。Madesimo県に属するIsolaの名は、Chiavenna方言でisolated:「人里離れた」の意味。さて私はIsolaに多大なる期待を抱いていた。事前情報によるとMonte Splugaから初めての食事処があるかもしれない所。しかも到着予想時刻はお昼。Isolaを過ぎるとまた当分は無し。食料は持ってるけど出来れば温かいものを食べたい。当時はIsolaには2軒の宿&レストランの記載があった。しかし恐る恐るお伺いを立てた、町に入って割とすぐの一軒ではOpenとあったのに断られた(今現在見てみたらその一軒は無くなってた)。Locanda Cardinelloのレストラン
やれやれここにはレストランはないのかのう、とガックリとしたが、そこはまだIsolaの入り口で、その先の中心のバス停の前に、歴史のある宿Locanda Cardinelloのレストランが開いていた!
Locanda Cardinelloのレストラン、作業している人がいる入り口のテーブルに座ったら、ここには古い部分もあるので、と おじぃさんが奥の歴史のある間に案内してくれた。そして昼間から赤ワイン1/4(250ml、2ユーロ)これが極上!そう、スイスだとワインは1dl(100ml)単位だけどイタリアに入ると1/4とか1/2になるんだよね。水が1ユーロ。ラザニア7ユーロに締めのコーヒー1ユーロ、おいしゅうございました。
しかも私にVia Splugaを歩いているのか?と聞いてくれて、喜んでか驚いてか、絵葉書くれたのだ。Locanda Cardinello、1722年の開業なので来年は祝300年!今年は無理でも来年は絵葉書持って泊まりに行きたい。その節は本当にごちそうさまでした。
そして今HPを確認したところ、2019年の10月でレストランは休止、宿だけの営業なんですね。2019年ということはコロナ禍以前ですが、やはり利用者が少ないからでしょうか。新型コロナにより、レストランや宿はそれはそれは甚大な打撃を受けました。こうしたやや秘境の観光地とは言えない地での食事処の確保は本当に切実で大変。まあ、実際私も生涯で一度行くか行かないかの場所なのだけど。
Isolaは人口28人。ここからChiavennaへのバスは一日に6~7本に倍増します。それもあってIsolaに着いた時には本当に嬉しかった。13:50、昼ご飯も食べたしトイレにも入ったし、再び歩き始めます。
Monte SplugaからChiavennaまではイタリア領がスイス領に細く食い込んでいる部分です。手持ちの紙地図を見てみると、南北に伸びる、太い赤い線のVia Splugaから西に何本かのハイキング道がSan Bernardino峠経由のハイキング道とつながっています。これらも昔の行商路の跡と考えられます。歩いてみたいけど、イタリア内はどの程度整備されているか、道標があるかどうかなどは不明。
歩行と写真は2014年8月末
Locanda Cardinello