Via Gottardo (70) Chiassoに着いたー

13：20　Breggia峡谷ジオパークから30分。Morbio Superioreの町を上から見たところ。MorbioはSuperiore（上）とInferiore（下）の二つの町に分かれていたはずですが、地図で見ると二つの町をつなぐように住宅地が広がってます。

Morbio（473m）の町を出るとすぐに山道。ジグザグに登って行って頂上740ｍがここ。

14:10　San Martino Ronco della Chiessa。Muggioの谷の入り口に位置する見晴らしの良い小ピークの上には中世末期に建てられた教会があって、

眺めがある。本日雲があって霞んでて、それほどクリアではないですが、

それでも木々の間から各方向に良く見えます。横一直線に見えるのは鉄道、高速道路か？

20分ほどでSagnoの町（標高701m）。昔ながらの建物が残っているところで、天気が良ければイタリアのComo湖からポー川流域の平野まで見えるはずだが、記憶になく、写真もない・・・

SagnoからはTrevaillとFinestroの森の中を下ります。

バーゼルからここまで幾多の集落を通り、集落間の緑の中を歩いてきましたが、ついに最後の森です。

左手に見える線路が密集したところはChiasso（キアッソ）の駅でしょう。

市街地がどんどん近づいて来る。

15:05　Vacalloに入りました。ここから先は市街地が駅までつながっています。

ここまでくるとスイスの他の都市でみられる住宅地と全く区別がつかない。

上の地図、薄オレンジの太線が高速道路A2、赤の細線が鉄道。共にバーゼルからここまで一緒に来たね。

まず太い通りに出ます。この道と平行に高速道路とBreggia川があります。右端に木の後ろに隠れてるドームのような建物（地図で楕円形の）、

てっきり屋根付き競技場かと思ったらショッピングモールCentro Ovale Chiassoでした（6月19日現在は休業中）。高速道路の上を渡っているところ。

15:24　Chiasso（標高239ｍ）に着きました。この表示があるのはドーム型ショッピングモールのすぐ隣、まだ町の入り口。

まあちょっとロンバルディア風かもと言えなくもない建物もあるけど、

駅前、東西に伸びる大通り。

15:41　Chiasso駅前（238m）。Chiassoは1510年にスイス連邦に加入、というより併合されます。この町を劇的に変えたのが勿論鉄道の開通。1874年にLugano線、1876年にイタリアのミラノまで伸びるComo線が開通し、国境の駅には1925年からは免税エリアが出来（今はない）、1932年からは国際駅に昇格します。前回書いたようにBreggia川の水力を利用して既に興っていた手工業は鉄道により飛躍的に発達。まずはCastel San Pietroで原料が作られていた絹とタバコが鉄道に乗って輸出産業へとなります。

ずっとComoに属していたChiassoが独立したのは1416年になってから。趣のある古い建物もあるのかもしれないが、19世紀後半に急激に起こったであろう建築ブームにすっかり埋もれている感じで（多分この頃は景観保護とか古い建物を残そうなどの考え方は今より希薄だったのでは）、これといった特徴のない街で感動が少なかった！ー終わってしまって悲しい気持ちのせいか、駅（モニュメントがあった）にも行ったのに写真撮ってない。駅から街の中心に戻り、台湾で見かけるような飲み物を作ってもらって（5フラン）ご褒美に飲んだ。

泊ってたBironicoのホテルに戻り、併設のレストランでこの晩もピザを食べた。日本人一人が珍しいのか日に日にピザが巨大化していきピザ職人が毎回ニコニコと握手を求めてくるので本当に食べきるのが修行であった。いやほんと、LPレコードより大きくなっていったのだ。でも毎回最後まで全部食べたぜ。今思い出しても苦しかった。