最終区間、左上のMendrisio駅からChiasso(キアッソ)駅まで。ここは人口密集地域、バス停もまた密集しているので地図から公共交通機関の印を省きました。薄紫の太線がイタリアとの国境線でChiasso駅から東はすぐ国境。右端にはComo(コモ)湖。Ticinoはミラノとコモの二つの勢力の影響下にありました。コモの街は南北に長いコモ湖の南端、地図外の下にあります。
この日、私は別のところに寄ってからなので、Mendrisioを出発したのは11時半と遅めのスタートです。
ハイキング道は街中は通るも、古い町並みが残る北側には寄らずにすぐ南下。
早々に郊外に出ます。
地図上ではVilla Forestaとあるところまで、蛇行する舗装道を横切ってハイキング道は近道をしていくのですが、中はブドウ畑のこの門に出ます。細道から出てきて、門の左を道なりに行く表示がなかったんですよね(2014年)。で、私はこの門の中の私有地にそのまま間違って入ってしまったーーー違そう、と気づいて自分で引き返したのだけど。今、見返せば門の中は明らかに私有地ですね。
道なりに緩やかなカーブを行く道、両側ブドウ畑です。
細かい石畳の道は、荷馬車が通った昔の道だそう。
今歩いているのが標高450mくらいのところ、南側に見えるのがColdrerioの町でここは標高350mと低くなってます。さらに南には東西に走る鉄道&高速道路で300mくらい。川も並行して流れていますが、以前のように山の中の峡谷を三者が寄り添いながら走るという感じではないですね。
ええ、すっかりご無沙汰してましたがLuganoからここまでも鉄道が続いてました。San Salvatoreを縦走していた時は対岸の湖畔を、San Giorgioの東では湖畔のRiva San Vitaleから鉄道は常に私と並行するように走っていました。
Cortegliaを通り抜け、
ワイン醸造槽!
Mendrisio駅から1時間強、Castel San PietroとMorbio Superioreの間にはBreggia川と谷が南北に伸びています。イタリアとの国境にも近く、この峡谷は交通の十字路にあります。
このBreggia川沿いをどんどん北上するとValle di Muggioに入り(52番のハイキング道が伴走してます)Muggio、さらに北上するとMonte Generoso頂上(標高1601m)へつながっています。
ここParco delle Gole della Breggia(Breggia峡谷公園)はスイスで最初のジオパーク。地図上にはRuderi(跡) del Castel(城) San Pietroとありますね。この辺りには2000年前のローマ時代の城と墓の跡、中世の砦、さらにはComoの大司教の別荘地などがありました。Mulinoとあるのは水車建物で、1000年前から水力を利用した製粉所が建てられ、鉄道ができてからはセメント工場、ココア豆を挽く工場などが造られていきました。
ジオパークなので地質的特徴としては2億年前の石灰岩や、アルプスの形成とプレートテクトニクスを実証するような岩石が見られる、地形好きのとってはたまらない所のようです:しかしサイトの説明を読んだが分からない!公園内に色々学べるハイキングコースがあるようです。私は7番の道をたどっただけで寄り道してないですが、それでもこのような景色が見られました(岩の断層?)。
このBreggia川を下った南にあるMorbio Inferioreの町にはMendrisiotto地域のワインのほとんどを網羅したワインセンターCasa del vino Ticinoがあります。
http://casadelvinoticino.ch/contatti/
Mendrisiotto地域の公式観光サイトから、ワインと料理を楽しむ旅の勧め:
https://www.mendrisiottoturismo.ch/en/esplora/enogastronomia.html
Parco Breggiaのサイト:
写真・歩行は2014年5月上旬