5月11日(月)8週間の規制期間を経ての緩和第2弾!
義務教育、小中学校の再開。議論はありましたが、大人から子供と比べて子供から大人への感染はずっと少ないので子供は新型コロナウィルスの「運び屋」にはならない、というのがスイスでの見解、学校再開の大きな理由です。
日本でも県ごと、地域ごとに状況はかなり違いますが、小っっさいスイスでも地域ごとに感染状況は異なります。よって学校の授業方法なども、5月11日の日付以外は州や地域の判断に任されました。学校によってはクラスの人数を半分ずつにして時間をずらして授業をしたり、まあ元々ひとクラスの人数がかなり少ないのですが・・・
蓋を開けてみれば、5日間が経過した金曜日の時点で病欠などの正当な理由のない欠席率は1~2%のみ。私も近所で久々に友達同士でおしゃべりしながら登下校している子供を見て、うん、悪くない!
前述のとおり、感染者・死者の総数でも人口当たりの人数でも地域差が大きく、大まかにいうとドイツ語圏では少なく、それ以外が多く。イタリア語圏&レマン湖の西端のジュネーブ州+北側にあるヴォー州(私の住んでいるのはここ!)では群を抜いて多いです。よって私が直接に見聞きしたことはあくまでスイスの一部地域での話です。私が住んでいる、これでも都市部のローザンヌではマスクが簡単に買えるようになってからは着用者が日に日に増えているのを感じますが、ドイツ語圏スイスでは全然、という話も聞きます。
5月11日より車両の交通量はほぼ以前と同じ程度まで回復したそうですが、バスや電車などの乗車率は一時よりは増えたものの、ずっと少なめです。公共交通機関を避けて自家用車の使用が増えたこともあります。2mの対人距離が取れないバスや電車内では、特にピーク時のマスクの着用が強く推奨されてますがまだ義務ではないーーーので月曜は車内でマスク配ってたところもあるらしい。じゃあ何故義務化しないのかというと政府には色々思惑があるからですがーーーマスクを過信すると気が緩んで対人距離を取らなくなるとかなんだとか。しかしだなあーーー政府がマスクを十分に備蓄してなかった過失を追及されるのを恐れて、という話ですが・・・
全ての店舗とレストラン、バーの営業も許可されました。しかし今週は金曜までずっと天気が悪くて寒かった。報道によると雨も降っていた初日に店の前に列ができていたのは本屋などだけだったそう。園芸品を扱うホームセンターに、4月27日の初日には開店前から長蛇の列ができていたのに比べると、再開が決まった時点で予約が殺到した美容室に比べると熱気は少なかったかな?春物在庫一掃セールを開催してる店も多いけど、どうしても必要なものはネットで買ってたからね。うちは8週間でのネット購入は一つだけ、バリカンを買って自分で頭を刈りました。私(女)ではないですが。
昨日(金曜日)の午後はそれでも興味本位で街の中心に行ってみたら、店が並ぶ通りには相当な人通りが戻っていました!店の入り口には何処も消毒液が置いてあって、一度に入店できる人数は制限されています。大型店によっては入り口に人を配備してちゃんとチェックしてるが、そうでもないところもあってこの辺りはバラバラ。
レストランやバーの営業は、テーブル間の距離を空けたり(テーブル数を減らす必要がある)、テーブル間に仕切りをつけたりする必要があり、客数も半数以下しか戻ってないそうです・・・まだ可能な限りテレワーク体制だし。それでも生活必須物資以外を扱う店舗も営業できるようになった、自由に外出できるようになった、外食ができるようになった、というのは互いに補完する行為なんですね。今まで考えたこともなかったけど、町に普通に人が戻ってきたのを感じます。
しかし大問題が!レストランやカフェにはつきものの新聞、店に置いてあって自由に読める新聞、誰が触るかわからないものは駄目ということで、食事処での新聞の無料提供は当分の間禁止。自宅へ配送されるのとカフェなどにおいてあるのと、その割合については知らないけれど、コロナ騒ぎ以来広告の掲載が激減していて、新聞メディアの危機!私は日本でも新聞読みながら御飯を食べて育ち、スイスでも新聞読むのが好きなのでなくなったら大変に悲しい。
自分では滅多に買わなかったけど、そういうことなら大奮発?して日曜発行の週刊新聞を半年分(130フラン)定期購入しました。デジタル版もあるけど倍以上する紙版を。新聞の無人スタンドで使える硬貨代わりの紙製のチップ、半年分の26枚(一週5フラン)におまけの4枚が送られてきました。まあ、チップ入れなくても問題なく新聞が取りだせてしまう鍵も何にもついてないただの箱に入っているのですが、好きなもの、大事なものは誰かが金を出して支えなければ消滅してしまうと知ったから。