Via Gottardo (42) LavorgoからFaidoへ

https://map.wanderland.ch/より地図

皆さんお久しぶりのVia Gottardo本編の歩きです。今回は地味なつなぎの部分。LavorgoからFaidoまで南から北に歩きます。

Lavorgoは先史時代に既に人が住んでいた跡があります。ローマ帝国時代の墓も発掘されています。こんなところでなんでそんな昔から?と意外な感じがしますが、南北ヨーロッパを結ぶ通り道、その細い谷でわずかでも平らになっているところなので、鉄道や車でひとっ飛び、というわけにはいかなかった時代には貴重な休憩地だったわけです。特にLevantinaの谷でもひと際狭くて険しい難所:PiottioとBiaschinaの二つの峡谷の間に位置し、Faidoとともに休憩・中継地として発展していました。1871~1881年にかけての最初の鉄道工事で更に賑わいましたが現在は静か。
Lavorgoからは川を渡ってNivoを目指します。線路近くには1928~1932年にかけて造られた水力発電所があります。滝の右側に水力発電のパイプが見えますね。
Nivoの集落です。

Nivoの集落

Lavorgoから15分くらい、Nivoで7番のVia Gottardoの道に合流、ここでFaidoへの道とBiascaへの道に分かれます。今回はFaidoへ。ちなみに2013年時には、7番Via Gottardoの表示はNivoに来るまでなかったです。LavorgoからNivoまでハイキング道を示す黄色の表示はありますがLavorgo-Nivo間はVia Gottardo本道ではないです。

さて今回の道、かなりの部分を高速道路の脇を歩きます。
といってもこのように高速道路から離れた緑の中を歩くことが多いので静かに歩けます。ずーっと平坦。
高速道路のこっち側、あっち側に行きながら歩きます。途中でChiggiognaに寄り道(表示あり)。ここには教会、Chiesa St Maria Assuntaがあります。
12世紀ごろには今の場所にあった教会、内部のフレスコ画は16世紀頃のもの。

Faido図書館

Lavorgoから2時間ほどでFaidoに着きました。AiroloからBiascaまで伸びるLevantinaの谷の中ほどにあり15~18世紀にUri州がLevantinaを統治していた時代の行政中心地。鉄道や高速道路建設での人口急増。

町役場

第一次世界大戦までは保養地として人気を博し、1889年にTicino州で最初に電灯が点いたのはFaidoでした。1905年に建設されたHotel Suisseは駅の真正面にあり鉄道での観光がメインだった頃を思い起こさせますが現在は廃業(たしか駅前に建物が残っている)。

訪れたのが10月で空が暗いですが町の中心(駅からはこれまた離れている)にはクラシックな建物がいくつも見られます。この建物は現在は珍しいLevantine様式の木の家。

歩行・写真は2013年10月下旬

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