鉄道について・補足

全席指定のパノラマ車両を除き、スイスの鉄道には基本的に「自由席車両」「指定席車両」の区別はありません。座席の窓に、写真のような紙が貼られていたら、そこは指定席です。写真で水色で消してあるところに予約者の名前や団体の名が書いてあります。この紙が貼ってあるのがホームから見えたら、この車両は予約が入ってる席があるな、とチェックできます。

予約席ーReserviert/Réservéの紙、よく見ると、Bern(10:32)Zurich(11:28)と書いてあります。予約されてるのはこの区間、この時間だけなので、それ以外だったら誰でも座れます。ペタペタ貼る予約の紙以外では、Euro Cityの車両では、座席の上に予約された区間が表示されてます。

たまに、一両丸ごと予約で埋まってることがあり、そういう時は車両の扉に上記のような予約紙が貼ってあります。ホームの行先板にもその旨表示したあるかもしれません。

行き先板、この写真ではホームのAからDの、おおよそどの位置に一等車(黄色)、二等車(緑)、食堂車(赤)が来るかが表示されています(結構あてにならない)。ここにSecteurB「Group」などとあったら一両丸ごと予約されてる車両がホームのBのあたりに来るんだなあ、ということです。ちなみに、二等車の切符しかなくても、一等車や予約車両の中に入って通り抜けることはできます。座らなければOKという噂もあります。一等車には「静寂車両」があることもあるので、そこを通るときは静かにね。

http://fahrplan.sbb.ch/bin/query.exe/en
より 情報満載、乗り換えホーム番号から何から何まで

前々回お話ししたSBBのページで調べる時刻表と乗り換え情報。一般に鉄道やバスの乗り継ぎは非常によく、よすぎて乗り継ぎ時間が非常に短いので、時刻を調べる際には列車が発車するホーム番号もメモすることを強くお勧めします。チューリッヒなどの大きな駅では特に。

上の写真の右側の情報欄。TT:Titling Train。食堂車あり。FZ:ファミリーゾーンあり(子供が騒いでも大丈夫な車両)。BZ:一等車にはビジネス車両あり、予約可。RZ:一等車に静寂車両あり。自転車は予約必須(自転車持ち込み可の車両あり)。最後のRは座席予約も可の意味。これが四角で囲まれたRだったら「予約必須」となります。

日本だと「山手線ホーム」とか「中央線ホーム」「新幹線ホーム」等々ホームと走ってる列車が固定されてますよね。まあ、3分おきに同じ列車が次々と来るような場合には、そうじゃなければ困るのですが、スイスでは、ホームと列車の結びつきがもっと緩いです。同じ路線だったら同じホームでの発着が多いですが、必ずしもいつも同じとは限りません。また列車の遅れによる調整などで、発着するホームが急に変わることもよくあります

ホームとホームを結ぶ通路などにあることが多い、時刻、行先、ホーム番号の掲示板。下に赤であるのは変更など。大きな駅だと、これの大型版が入ったところに掲示してある。周りが黄色の枠で囲まれたのが「Abfahrt-出発」情報板。

列車に乗る時は、駅にある乗り換え表示板で発車時刻とホーム番号を確認し、さらにホームでの表示板でも確かめましょう。変更があっても、聞き取りにくい場内アナウンスで一回さらっと言っただけ、ということは良くあります。車両によっては車両内のドア横に降りる駅での乗り換え案内が出ます。

チューリッヒ駅を出発する列車の時刻とホーム案内板。ものすごく多いので、事前に調べておかないとちょっと大変。中長距離と、近郊のS-Bahnに分かれて掲示してある。

おまけのトリビア:レーティッシュ鉄道のAlbula線とBernina線ではAC(交流)とDC(直流)、電流システムが異なります。Pontresina駅ではSamedanからの列車はACで走ってきたので1~3番のホームへ、Bernina峠に向かう列車はDC仕様、3~7番ホームに入ります。Bernina ExpressなどAlbula線とBernina線を継続して走る列車は切り替え可能な3番線ホームに入ります。

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