峠を越えたらEngadin(エンガーディン)、Spinasからは再び列車と再会できます。Fuorcla Crap Alvに気付かず通り過ぎたようですが(標示板あるはずなのだが)、壁のような急斜面が出てきます。400mくらい、一気に下ります。
そう、すぐ下は見えないけど、奥には平地が見えます。あの低さまで降りなきゃいけないのか~ そう、下りの方が危険ですからね。
こっちは右側の眺め。川沿いに右にぐるっと回ってSt.Moritzに行ける。
思い切って一歩踏み出す。
砂地、ゴロゴロ岩の道に比べるとお花も咲いてる美しい道に見えるが、実は怖いのはこちらの道ーーー特に最初の出だしの高い所、雪解け水か何かでぬかるんでいて、前に滑った人の跡があって、心構えが出来てたのにも関わらず、やっぱり私も滑って尻もちをついた。バランスを崩して斜面を落ちそうになり本当に怖かった!!!その先はもう、あつものに懲りてあえ物を吹く状態で這うように降りる。しかし眺めは素晴らしかった!川とそれに沿う道。土の道。
最後まで油断大敵な道。
小屋からたっぷり1時間かかって降りました。標高差400m超、この斜面は安全を考えると上りに使用することをお勧めします。Spinas→Predaの方に。ここからSpinas駅まで50分とあります。Spinasと反対方向に川沿いを歩いてSt.Moritzまで5時間半とありますね。
川沿いを歩きます。Albula川じゃなくてBeverin川。
雪解け水で川の水量多かったです。
ちょっと前まで雪と岩と砂礫の上を歩いていたのだが、草が生えてるって素晴らしい。木々よ、大地よ。。。Spinas(1815m)に着きました。休憩時間が10分ほど(少ないな)でPredaからの歩行時間は4時間半でした。これは気温が低く、汗を殆どかかない好条件だったからだと思います。全般的に、Graubunden州のハイキング路上で見かける表示板にある時間表示は短めな印象です。普通、もうちょっとかかります。日本の山に比べて体力的にとりわけキツイということはありませんが、何しろ歩いている人が少ない!6月の平日だったからかな。
Spinas駅の発着する電車は2時間に一本程度です。私が2014年に歩いた時は、もっと少なく昼間は全くなかったような気がしたのですが、その時から変わったのかな?手持ちの地図(2012年発行)の地図には2018年には運行がある、Predaから出るバスが記されていなく、実際2014年には無かったと思います。この先もバスや列車の運行状況については変わる可能性がありますので計画時に各自でお確かめください。人があまりいない地域なのでバスの運行停止の可能性は多いにあると思います。Spinasは駅すぐ横のホテル&レストランがほぼ唯一の建物です。トイレは駅の横に旧式のがありました(2014年)。今は改良されてるかな?
Spinas駅で列車に泊まってもらうためには「停車リクエストボタン」を押さなければなりません。あ、Spinasで降りる時も列車内のボタンを押さないと通り過ぎてしまいます。
駅横にあるGasthaus Spinasは1876年開業のレストランSuvrettaが前身。Albulaトンネル建設中、Spinasには最多400人もの男女、子供が小屋に住んでいたそうです。現在残っている数軒の建物のうちの一つがこのGasthaus(ホテルレストラン)。100年の時を経たフランス式ボーリングレーンが残ってます。写真で見ると木製のボール、ピンなどで一度やってみたい!なお、Spinas からBeverまで鉄道に沿ってあるハイキング道とは別の道ですが、一般の車両の通行は不可です。頼むと(有料)ホテルまで馬車で送迎してくれるとか。
http://www.spinasbever.ch/en/home
Spinasを含むSt.Moritz周辺地域の宿の多くでは、同じ宿に続けて2泊以上すると宿泊期間中使える交通機関(バス、リフトなど)の乗り放題切符がもらえます。