地図をよーく見てみると、Obergesteln(オベーゲステルン)では建物がやや大きく、しかも整然と並んでいます。ほとんどの建物が1868年の火災以降に再建されたもので、この一帯では例外的に石と木半々で出来てます。と、ここまでが前回のお話。(地図、写真とも画面をクリックすると拡大されます)
Obergestelnを除いて、Goms(ゴムス)と呼ばれるこの一帯では黒っぽい木の建物が目を引きます。住居、蔵、小麦貯蔵庫、干し草小屋など用途ごとに決まった形があります。全てが高床式というわけではないです。
Via Sbrinzの続き、Obergestelnから南西にZum Lock(ズム・ロック ここでVia Sbrinzの道整備に必要な通行料を徴収していた)までは平坦な道を30分。線路と道路が、底の広い谷の合間を走っています。ハイキング道はObergestelnから鉄道を見ながら歩き、途中から線路から遠ざかります。Ulrichen(ウルリヘン)の近くを通りますが、駅と町中心は通りません。Zum Lockからは駅への道とGriespass方向に分かれます。
Griespass(グリエスパス)はこの前のGrimselpass(グリムゼルパス)と綴りが似てますが、ちょっと違ってます。この峠の先はついにイタリア。
Obergestelnの駅前には割と何にもないのに対し、Ulrichen駅のすぐ横には観光案内所、スーパーVolg、レストランがあります。Obergestelnを始めとするここら一帯の駅は大抵無人駅で町の中心は駅から少し離れてます。Ulrichenもパン屋やスキーレンタルがある町中心は駅からちょっと歩きますが珍しいことに駅前にも店とカフェがある!
ハイキングを計画するうえで、泊まる場所を選ぶのは楽しくも悩ましい時間ですよね。GrimselpassからGriespassにかけてを歩くうえで、Oberwald(フルカ峠越えの拠点)からReckingen、Gluringenにかけては何処に泊まっても楽しめると思います。Andermatt-Gothard鉄道が一時間に一本走っていて、鉄道からの車窓がまた楽しい。ただ、ただ、問題は、この路線かなりの頻度で遅れるんですよ!バスの乗換がある場合などヒヤヒヤします。本数の少ないバスの場合は鉄道の到着を待って発車するとは思うのですが。
Ulrichen一帯は広域ではGoms、さらにGomsの中でも東端のObergomsに属しています。なお、Goms、Obergomsの違いについては行政上の区分と観光戦略上の区分にはズレがあるかも。
GrimselpassのH周辺のHaslital(ハスリタル)が発電所があるだけで人の生活を拒む厳しい環境だったのに対し、ここには日当たりが良い緑の牧場地帯が広がっています。冬になると谷は長大なクロスカントリーコースとなり、スキーを抱えた人たちが大勢乗ってきます。鉄道も夏より冬の方が賑わってます。
https://www.obergoms.ch/bergdorf-goms/infrastruktur/oeffnungszeiten/oeffnungszeiten-geschaefte.pdf
上記のPDFにはそれぞれの村の店の営業時間が載ってます。便利な情報だけどドイツ語のみ。Volgはスーパー。Ulrichenには駅のすぐ近くに、Oberwaldでは駅から15分くらい離れた集落の中にあって日曜日も営業してます。COOPはMünsterにある一軒。Bäckereiはパン屋。
ObergestelnとReckingenにあるSennereiはチーズ屋のこと。GluringenにあるBergkäsereiは「山のチーズ」屋。ここのはすごく美味しい!
http://www.biogomser.ch/allgemein/startseite
こちらはObergestelnにあるチーズのお店
ヴァレー/ヴァリス州(フランス語/ドイツ語読み)の観光サイト:http://www.valais.ch/en/home
今回のハイキングでメインとなるのは広いヴァレー州の中のGOMS(ゴム)という地域:
http://www.valais.ch/en/destinations/goms
そのGomsの中でも最奥のオーバーゴムスという地域
http://www.obergoms.ch/home/index.php
宿泊費を安く上げたい方にはReckingenにキャンピングサイトhttp://www.campingaugenstern.ch/
地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。