Via Sbrintz (15) 二つ目の峠、Grimselpass

Grimselpass(グリムゼルパス=峠)まで2.8km 1時間10分の行程です。その前に、Grimsel Hospizの周辺をちょっと探索します。

そう、ここは水力発電所銀座のど真ん中なんです。ホテルの先のバス停横に発電所の資料館(無料)の建物がありますが、ここの横を降りていきます。

Grimsel Hospizは湖にそびえる岩の塊の上にあるのですが、ここから下を見下ろすと、薄緑色の湖に突き出た庭のよう。 

岩の塊を降りていきます。

ダム湖の水面レベルに着きました。にわかダムマニアになりそうな眺めです。 

ハイキングというと大自然の中を歩くのだと思い込んでましたが、産業遺産(いや、バリバリ現役の施設だけど)を歩き、この地にこれを造った人達へ思いをはせるのも、また格別の味わいがあります。

人間が造ったものと自然が調和してると綺麗だなあーと思います。ここの場合、きれいだなあというより根性だなあ、と感心するんですが。 

Hospizを出発します。湖沿いを歩いて目の前の斜面を上るのですが、残念ながら、湖沿いは歩道無しの車道をかなりの長い距離歩かなければなりません。

車道のすぐ脇に、このように歩行者用通路がある部分もあります。車道の脇の部分が狭い部分は、車にヒヤヒヤしながら車道を歩きます。車道を分ける石の柱に赤白マーク(この辺りは黄色菱形じゃなくて険しい道の印、赤白マーク)がついてるので、よくよく見ること!

ようやく車道から離れて石畳の道!

さて1397年の通商条約以来連綿と整備され続けてきたVia Sbrinz、ロバを引いて通る道、Via Sbrinz、Grimselpassの部分は他のスイスの峠越え道の中では遅めの1894年に馬車が通れる幅の新道にとってかわられました。さらにはその後の水力発電所建設が進んだ1920年から1950年にかけて現在の立派な車道が完成。

蛇行する車道を横切る際は、くれぐれも車に注意してください!天気の良い日にはかなりの車通りがあります。峠へのクネクネ道といえば、あのきつい上りのどの道にも自転車が貼り付いて上っていくのには毎度のことながら感心します。バイクとはなかなか友達になれないけど、チャリの人とはニッコリ笑って挨拶できる!

湖がずーっと下に見えてきたら峠(2164m)です。バス、車、バイクで賑わってますが今回写真が無いです。ホテル兼レストランが三軒あります。 ここまではBern(ベルン)州、ここから先はVallais(ヴァレー)州です。

Obergestelnに下りる場合はTotesee、湖の反対側へ歩き続けます。この湖は年間9ヶ月は雪や氷が残っている、と言われてます。私が歩いた8月中旬にも湖の周り一部に雪が残っていました。

地図はhttps://map.wanderland.ch/から引用しました。

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