Urnerbodenにあるオンデマンド・ロープウェイ

Urnerboden(ウルナーボーデン)は幅の広い谷の底にあります。底と言っても標高は1300mを超えているんですが。夏場は日当たりが良く、スイス最大面積を誇るAlm-山地での牛飼育地です。春と秋には一帯で見られるはずの1300頭余りの牛は、夏の間はより高地へ連れられ放牧されます。よって夏に来ると牛の姿がない!Urnerbodenから、共同運営のロープウェーが出ています。サイトの地図上の黒いロープウェーの印です。このロープウェーは牛の飼育にも大事ですが一般の人も乗れます。このロープウェーは時刻表が無い、オンデマンド運行です。なお、定時運行している交通機関はサイトの地図上で青い印、呼び出しタイプ、オンデマンド運行の交通機関は黒の印になります。

Seilbahnはこちら、の看板。Seil=ザイルは登山で使われる「ザイル」のように太くて丈夫なロープのこと。Seilbahnは、日本のケーブルカーのこともあるし、ロープウェーのこともあります。

Urnerbodenの町の中心(と言っても小さいけど)の端に、乗り場はあります。

麓の駅

麓側の駅には人が常駐している(昼休憩はある)のでここで切符を買います。こうしたロープウェイは多くの場合、Swiss Travel Passなどの乗り放題切符の対象外、半額カードも使えません。ゴンドラが上の駅に着いて、そこに誰もいなかったら自分でドアを開けて降りてください。

頂上駅 無人

問題は下り、もう片方の駅はたいてい無人なのです。停留所の小屋があり、電話が小屋の壁かロープウェーのキャビン内に有るので電話してもう片方の有人駅の人と通話します。

キャビン内の通話用電話

指示に従いキャビンに乗り込み、自分でドアをしっかり閉めます。安全確認のためになかなか発車しませんが待ってると動き出します。切符がまだの場合は着いた下の駅で購入します。
ロープウェーの高いほうの到着地、Fisetenpass峠は標高2033m。ここからなんと6方向にハイキング路が延びています。UrnerbodenからKlausenpassまで翌日標高差700mを登りましたが、こちらの峠からKlausenpassをつないで、ほぼ上り下り無しの道もあります。

次の日歩く予定のKlausenpassは中央最奥のくぼんだ所。

峠は標高が高いだけあって、とても眺めがよいです。次の日歩く予定のKlausenpassも、朝出発したBraunwaldも、よく見えました。

向かいの斜面の端にBraunwald

Braunwaldを9時に出発してUrnerbodenに14時頃到着。宿に荷物を置いてロープウェーに乗りました。そこは高山植物の花の盛り。近くにいた人によると、あと2週間もしたらおしまい、とのこと。高所の夏は本当に短い。

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