車窓から楽しむラヴォー すべての山に登れ
例えばチョコレート列車などで有名なゴールデンパスは、観光専門列車で指定席を予約しないと乗れないと思われがちですが、パノラマ車両の他に普通車両も連結されています。二等車でもびっくりするほど大きな窓の車両であることが多いし(古いのに当たることもある)、アンティーク調のベルエポック車両も自由席だったら追加料金なしで乗れます。
ゴールデンパス路線、Montreux(モントルー)から終点まで、ZweisimmenやInterlakenまで乗りつくそうとすると数時間かかりますが、Montreuxから数ゾーン分を往復する分には手軽です。Montreuxからゾーン74内のChambyまでは乗っている間ずっと湖を見下ろしながらブドウ畑の中をジグザクに上っていきます。Chamby以降は樹林帯に入るので湖の眺めは必ずしも保障されませんが、Les Avents(ゾーン76)までなら1時間に二本の運行です。
目的地:Rochers-de-Naye
Montreuxからのゴールデンパスのもう一系統、終点はRochers-de-Naye、標高2042mです。50分かけて、ラックレールをガチガチ響かせながらぐんぐん登っていく、ザ・山岳鉄道です。終点駅から少し登って運が良ければあらまあ、何と良い眺め!
http://www.goldenpass.ch/ja/goldenpass/offer/view?id=12
(日本語サイトあり)
上記サイトよりパノラマ地図が見られます。右サイドのスケールで縮小拡大も可。名物の水仙の開花状況、ライブカメラ、山岳鉄道の運行状況、レストランの場所が表示されてます。
http://www.infosnow.ch/~apgmontagne/?lang=fr&id=146&tab=map-su
標高も高いが料金も高く片道35フラン・・・終点のRochers-de-NayeはMobilisゾーン外なので前回お話ししたような節約術は使えません。Rochers-de-Nayeまで足で登るとMontreuxからならコースにもよりますが5~6時間、途中のHaut-de-Caux(ゾーン76)まで列車で行って、そこから登り始めれば3時間程度です。MontreuxからHaut-de-Cauxまでは瀟洒なお宅を眺めながら、Haut-de-Cauxより先は樹林帯に入ります。所々に見晴らしの良い場所があります。毎年七月には全行程を走って競う大会が開かれますよ。
http://www.id-rando.ch/poles/les-rochers-de-naye/
(フランス語・ドイツ語のみ)Rochers-de-Naye以外にも周辺の山岳鉄道を使ったハイキング情報。
さて、湖のそばには多くの丘陵があります。その昔、この辺りは一面の氷河で、氷河が形成されたり後退する時の力で形成されたのだそうです。見晴らし台としてピッタリです。
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