スイスでの水分補給とスーパーの話

ワインの話はひとまず終わりにして飲み物一般とスーパーの話。

ハイキングはしなくても、旅では一日中外で歩き回ることが多いので水分補給が大事です。日本だったらペットボトルや缶の飲料は、手頃な値段で「いつでも、どこでも」買えます。人が集まるところはもちろん、ほとんど人通りがないような所にも自動販売機があり、特に割高感もなく抵抗なく買えます。

ところがスイスでは自動販売機は駅などごくごく限られたところにしかなく、しかもペットボトル500mlの一本が3.5フラン(1フラン115円とすると・・・!!!)します。山の頂上の観光地値段というわけではなく、チューリッヒやジュネーブの駅構内で、です。コカ・コーラはMigrosやCoopなどスーパーで買えば2017年7月現在、一本が1.35フラン、日本とほとんど変わらないのに自動販売機では倍以上のお値段!なるべくスーパーで買っておきたいのですが、このスーパーが平日では19時くらいに閉まってしまうのです。夏のヨーロッパは遅くまで明るくて夜8時でも陽がさんさん、昼間のよう、でも容赦なく店は閉まる・・・もっとも朝は7時半~8時には開くので、朝一番出かける前に買うことはできます。

スイスをはじめヨーロッパの北半分は朝早くから仕事を始めて夕方はさっさと切り上げる傾向があります。商店だけでなく病院や官公庁も。スーパーは地域によっては週に一日二日、木曜か金曜日に延長営業しているところもありますが、それでも夜9時までがせいぜいです。営業時間は市や州によって定められているので一部を除いて地域全体がバッサリ全部閉まります。(フリブール州はなんと土曜日の商店の営業が夕方4時までです。つい最近、5時までの延長営業も可(義務ではない)と決まったので、近いうちにそうなります)

イースター休日のWinterthur。店閉まってます。かろうじてカフェがいくつか開いている。

日曜日はほぼ営業していません。昨日まであんなに賑わっていた繁華街が日曜日には見事に閑散としています。ブランド品が並ぶショーウィンドウは綺麗ですが、それでも買い物はできません。大きな都市の中心地に行けば開いてるんじゃないかと期待してしまうのですが、閉まってます。中心よりは、駅に近接したコンビニ様の形態、COOP系列ならCOOP PRONTO、Migros系列ならMigroline、別のチェーン店のAvecなどが夜遅くや日曜日も開いています。しかし24時間ではないです。スーパーの系列であっても、普通のスーパーより割高です。平日の昼間であってもですよ。駅から離れて、ガソリンスタンドに入ってる店も営業時間が長いです。あとは個人営業に近い感じの「よろずや」やキオスク。タバコと新聞と何か、を売ってるスペースなど。これは店主個人の裁量で開けています。7/7とあったら毎日営業です。

例外として、週末のほうが人が多いようなリゾート地では大手の系列スーパーも営業しています。サンモリッツやヴェルビエなどはそうです。

COOP、Migros、Avecの店舗と営業時間リスト

http://www.coop.ch/de/services/standorte-und-oeffnungszeiten.html

https://filialen.migros.ch/fr/center:46.8182,8.2275/zoom:8

http://www.avec.ch/de/index.php

そんな中、ちょっと辺鄙な場所に行ったときやCOOPやMigrosの空白地帯で目に付くのがVolgというスーパーです!私はVolgのファンです!この店は営業時間がとても自由なのです。日曜日もよく開いています。Volgブランドのレモンティーはペットボトルで一本 0.85フラン!安い!まあまあの味でしたが。品ぞろえも、地元のチーズや隣のパン屋のパンや焼き菓子などが置いてあることが多いです。ものすごく自己裁量が多い感じ。ハイキングへ行くと大いにお世話になります。あとVolgは中に簡易郵便局を併設していることが多いです。多分局員はいなそうだけど。

Sonntag(日曜日)もしっかり営業

Volgの店舗 http://www.volg.ch/standorte/

その昔、とある片田舎を歩きその日のハイキングの終着地、もうすぐバス停という時だった。Volgの看板が目に入った。時は日曜日の17時半、もう閉まっているだろうな、と思いながらも近づくと、店の前のテーブルで酒盛りが行われていた。まだ買い物できる?と聞いたら、飲んでた一人が「もちろん、だっておれが店長だもん」。無事アイスと飲み物を買って出たらビールを勧められた。付近でトンネル工事をしているお兄さんたちでした。ビール→サッポロ→札幌から冬季オリンピックの話になった。札幌オリンピックではスイスチームからメダリストが大勢出たそうです。そういうわけである年代以上のスイス人にとって「サッポロ」の名は良いイメージとともに浸透している。

最後にEdelweiss Marketという小規模なスーパーチェーンを紹介します。ヴァレー州に30店舗。1号店の開業が2008年、比較的新しいグループです。地元ヴァレー産のものを扱っています。http://www.edelweissmarket.ch/

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