ローマ時代の巨大な円形競技場、北イタリアのArena di Veronaでは夏の間オペラを上演しています。
Arenaがある大きな広場は街の中心にある、とても賑やかなところです。最初に行ってびっくりしたのは、広場に巨大な何かがゴロゴロと置かれていることでした。何これ?オペラの舞台装置や大道具でした。
演目を変えるときはクレーン(常設)で吊り上げて競技場に出し入れします。
日によっては劇場の周りで、次の演目のリハーサル用の馬や人が待機しているのに出会えるかも。
7月下旬のこの日の演目はアイーダ、夜9時に始まり、上映時間3時間45分なので終わるのは午前一時近く。退出するのにかかる時間を考えると宿に帰れるのは相当遅そうだな?との不安がありましたが、結論から言うと大丈夫!階段や出口が沢山あってとてもスムーズに出られました。大昔の競技場すごい!宿は競技場から500m位の所にありましたが、大勢の人(しかもゴキゲン)の流れに乗って、明るく照らされた通りを歩いて帰れました。逆に夜中なのにこんなに人がいていいもんだろうか、と不思議な気持ちにも。ヨーロッパのコンサートは終演時刻が遅いので、知らない場所だと不安が先立ちますが、終演直後の人波に乗れば安全に帰れるのでは、と思います。
チケットはArena di Veronaのサイトで事前に購入しました。金曜日と土曜日の夜は少し高めになりますが平日では一番安い自由席が22(C,F)と26.5(D,E)ユーロ。番号付きの指定席では急に高くなるので自由席、考えた末に高いほうのDにしたはずが、開演ギリギリに行ったので限りなくCに近いDだったような。Dの人用の入り口から入り、階段席の所に出たときには既に中央よりの席は埋まっていて、係員の誘導のままに適当に空いてるところを選びました。絶対正面希望の人は早めに行った方がいいでしょう。
座る石段の位置を選ぶ際、気を付けたいのが照明用のポールかも。私の場合、照明のポールが視界、ステージのど真ん中に来ていました。が、ステージに加えて後方の石段席を最上階まで大きく使う演出なので、最初以外は全く気になりませんでした。
服装ですが、少なくとも自由席でしたらどんな格好でもOKでしょう。付け加えると、石段がかなり高く(私の膝下より高さがあった。そのため、石段席では前の人が見るのに邪魔になることはなく、見易いです)上り下りがちょっと大変です。雨降ったら滑りやすいかも。この日はとても暑く、多くの人が超ラフ、露出度高めでしたが、それでも盛装してくる人もいらっしゃいました。
石段に長いこと座ってるので、座布団があると良いでしょう。私は泊ってた宿で貸してくれたし、劇場でも、劇場の外でも借りられます。
演出は、イッツ・ショータイム。楽しいです!盛大に火を焚いてくれます。ステージ上をセグウェイが、建設現場で見かける車両が走り(実際にステージ上で巨大な「何か」を完成させた)、囚われ人がムチ打たれる音がピシピシ私の所まで届き、暑い中エキストラの皆さんは舞台から舞台後方の最上段までを上り下りしているし・・・アリーナの特性を生かしたド派手な仕掛けで初心者から愛好者まで満足できるのではないかと思います。私の周り、最上階の席でしたが、途中退出者はほとんどいなかったので。
くどいようですがこの日はとても暑く、一杯4ユーロのペプシ、3ユーロのアイスが飛ぶように売れていました。開演前と3回あった休憩の間中、観客席まで売りに来てくれます。ペットボトルの持ち込みは可能でしたがこの日はすぐにぬるくなったのです。
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コメント
オペラってそんなに夜遅くまでしているものなのですか。欧州の皆さんは夏はかなり夜型なのですね。円形劇場のオペラ、いいなー。イタリアの食事、いかがでしたか?
普通の屋内劇場でのオペラは夜8時位までに始まることが多いけど、屋外の場合、ある程度暗くなってくれないと演出の都合上困るのだと思います。火を焚いても見えない~屋外オペラは夏限定で、今は少し早く8時45分開演だったような。って15分しか変わらないやん!ホント、夏は夜がいつまでも明るいです。イタリアの食事はスイスに比べると大変に素晴らしいです!