GöschenenからAndermatt(アンデルマット)まで上ります。赤丸がついた方の緑の線が今回たどるハイキング道です。駅から、山と山の間の道を上っていきます。
Schöllenenschlucht(Schluchtは峡谷なのでSchöllenenの谷)は何百年にもわたって天然の障壁でありました。この険しい谷に「Teufelsbrucke 悪魔の橋」が架けられる前は東側のピークを経由する道(やはり緑の線ありで歩く道が整備されてる)を通る必要がありました。しかし、このピークは2300mと高く遠回りなので、最短距離を通るこのSchöllenen峡谷が安全に通れるようになって初めて、この先のGottardo峠が重要視されるようになりました。
山肌と線路と川。前回鉄道と高速道路はトンネルに入るとあったのに列車とは?GöschenenとAndermattの間3.8kmを結んでいるのは今までのSBBじゃなくて、今は長大なMatterhorn Gothard Bahn(MG Bahn)の一部になっているこの区間は1917年Schöllenen-Bahnとして開業。
それというのも1882年にゴッタルド山塊を貫くトンネルと鉄道ができて以来、Andermattは交通路の主軸から外れてしまいました。一方では中央スイスの山々が旅行先として知られるようになり、Andermattではホテル建設が始まっていました。鉄道建設が始まったのは1913年。最大斜度179%、線路の67%にラックがついていて、57%がトンネルや覆いがついた線路。高速道路はトンネルに入ってますが、普通車道は果敢に登っていきます。右手には車道のクネクネ。中央に見えているのがHaderlisbrücke。1649年建造!
Reuss川を渡りました。しばらくの間、川のこちら側は反対側に比べてずっとなだらか。
両側に鉄路や車道、雪崩や落石対策で覆い屋根付き。
駅の標高が1100m位。次回出てくるこの区間の「名所」悪魔の橋の手前が1400m、距離が短い割には標高差が大きく、キツイ登りのはずですが、景色が楽し過ぎて辛さは感じず。また歩きの道もご覧のように険しい登り感はなく歩きやすかったです。それでも峡谷内を通過していることは事実。ここは谷が湾曲しているBrüggwaldとあるあたり。対岸にはゴツゴツした岩肌。ほぼ垂直に「壁」。これはInner Teufelstalの滝でしょう。この曲がりを越えると、橋が見えてきます。
こんな感じ。
Gotthardbasistunnel開通以来、若干アクセスがしづらくなった¨Göschenenですが、旧来の山登り路線を経由してBaselやZurichとLuganoをつなぐパノラマ列車(Göschenenにも停まる)の運行が2020年から始まるという話です。
コメント
は〜、どこを歩いても良いですね。石橋が趣があって良いですね。
おぉ、いつも読んでもらってありがとうございます!この周辺の道は地図と照らし合わせながら、なるほどそうだったのか~と思いながら書いてます。実際に歩いているときは実はほとんど何も考えないで歩いてるんですが、後になってから色々気づいたりしてます。