前回のGrangettesの教会を訪れてから実に5年後の2018年、5か所目のMézièresにRomontの駅から往復する形で行ってきました。
近年のスイスでの建設ラッシュは大変なもので、ここRomontでも駅前から町がある丘の周辺にかけて大々的な工事を行っていました。
駅から町に向かって丘を上る道、今後の工事によっては多少変わるかもしれません。観光案内所などがある中心部へは、途中で大きく左へ曲がりますが、Mézièresへ行く場合は途中で小径を下ります。表示はきちんとついてます。
Mézièresは前方の丘を右から回ってその先です。下に見えるロータリーの下には歩行者用の通り道があります。いきなりの牛です。RomontにはRampartと呼ばれる13世紀からの壁が町を囲んでおり、この城壁のすぐ横を牛が草を食んでます。町を囲んでいた壁、現在も1500mに及ぶ部分が残っているそうです。
https://www.romontregion.ch/en/P12792/ramparts
ロータリーを越えてから右に、線路を渡ってからは住宅建設が進行中ながらも牧草地帯の中を歩きます。
川にぶつかったら左折して川沿いを歩きます。
この角の道を少し進むとSte-Anneの小さな教会堂があります。
ロータリー以降はほぼ平坦なところを歩いてきましたが、Mézièresは丘の先にあります。これはMézièresの入り口近くからRomont方向を振り返ったところ。
Mézièresの教会は農家の大きな家々に囲まれてあります。町に入って左に伸びる一本道を歩いてすぐ。
教会は1939年というなかなか大変な時期に建てられました。この教会を有名にしているのは正面に見えるこれ!
Emilio Berettaというロカルノ生まれの画家による「sous-verre」。
「sous(下)-verre(ガラス)」とは?「ガラス板と裏板で写真などを挟み縁を張り合わせた額縁」だそうです。オブジェもそうですが、演台など全てのものが巨大なガラスで出来てます。この教会は結構大きくて天井の高さもそれなりにあるのですが、正面を覆いつくしてます。これ、どうやって作ったんだろう???作品たちは1938年の作だそうです。
両側とバラ窓はこの周辺で多くの作品を残しているFribourg出身のYoki(本名Emile Aebischer)のステンドグラス。両側に計34枚、色がきれい。
こちらは1969年と1979年の作。
教会の隣のChâteau、昔は城だったところがMusée de Papier peintー壁紙博物館になってます。この博物館は開館時期と時間が限られているのと、展示内容がそこまでとも思えないので無理に行く必要はないと思います。「城」といっても有力者の家程度で普通の建物(我が家よりはずっと広いけど)のことも良くあります。
Romont中心地からの参考所要時間です。この辺りはハイキング道の表示も比較的きちんと付けられている印象があります。
以前ご紹介しました「Chemin de bléー麦の道」同様、緩やかな丘陵地帯の集落をつなぐハイキング道、適度に集落が出てくるので比較的歩きやすいと思います。(注意事項は麦の道と同じ)
なお、「Mézières」はフリブール州とヴォー州の二か所に同じ名前の町がありますが、今回訪れたのはFribourg(フリブール)州のほうです。
Mezieresの教会https://www.fribourgregion.ch/en/P5440/mezieres-church