Jougnena (8) BallaiguesからVia Francigenaへ

Voie Romaineがあった森から舗装路に出ると大きな工場が。Ballaigues(バレーグ)は、隣のVallorbeに鉄道が開通した1870年から第一次世界大戦開戦前までは、北の国からの外国人観光客(最初にやってきたのはイギリス人)の保養地として栄えます。奥の斜面に点在するのは当時に建てられた別荘やホテル。

Ballaiguesの町(標高861m)の西端に着きました。バス停の名がBallaigues, Cure(療養所、湯治場)で正面の建物はそうした建物だったのかも。

南側、眼下の谷には第二次世界大戦時につくられた、対戦車用のコンクリート製の障害物。その下にはOrbe川とOrbe渓谷。

Sentier de la Jougnena、Via Francigenaの2つのハイキング道は共に、ここCureバス停からOrbe渓谷まで下りるのですが(赤丸が付いた緑線)、Ballaiguesの町を少し歩いてみましょう。

東西にのびるバス道の両側には通商路の中継地だった頃の建物、それにベルエポック、観光地として栄えた時代の長期滞在宿泊施設らしき建物が連なります。

Via Francigenaのスイス内のスタート地点は現在Ballaiguesで、Ballaiguesを出発するとOrbeまでの4時間、公共交通機関からは離れます。そのためBallaiguesでトイレに行っておきたいところです。Ballaigues, Cureのバス停前にある町の案内地図によると町の中心、Chateauの近くにトイレマークがありました。

Cureバス停の次のバス停”Poste”近くには小型スーパーがありますが、昼から数時間は閉ってます。店舗の向かいは教会。レストランは教会から更に少し先に行った所。Chateauは現在ホテル&レストランLa Croix d’Orになっています。建物が町に売却された1788年には既に宿として営業していた歴史のあるホテル、しかも町で唯一のレストラン。前を通ったところ、ミシュランとGault&Millaut(スイスのレストランの格付け)マークがあり、それって気軽にコーヒー一杯を飲めるところじゃないのかも!それは困る!

町の端まで行ってから、バス道より上にある道を通って町を見下ろしました。Ballaiguesの町を一周するミニ解説路が設定されていたので。1914年の第一次世界大戦で外国人向けの保養地としての繁栄は終わり、また農業に替わって企業や国境警備の仕事へと雇用先が変わりました。

真ん中の三角屋根が多分ホテル&レストラン。レストランの前は狭い広場になっていましたが、通りがかっただけではトイレらしきものは見当たらなかった(ものすごくよく探したわけじゃないけど)。レストランの向かいの役場近くにある可能性もあります。

帰りの電車の車窓からBallaignesを臨む。バスは1時間に2本。Vallorbe方向とOrbe方向。鉄道は通っていません。バスはVallorbeの中心部を通りますが、Vallorbe駅とは若干離れているので、電車に乗り換える場合はLe Day, gare(Le Day駅)乗り換えもお勧めです。

歩行と写真は2024年8月中旬

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