Martigny駅からSt-Bernard Express鉄道のBovernier駅まで7㎞、2時間半の行程。山塊Mont-Cheminの周囲を流れるDranse川に沿って歩きます。
Martigny-Bourgを抜けてしばらく歩くとMartigny-Croix駅。
ここからは一気に峡谷の中に入り、
川と線路のすぐそばを歩くことになります。
何度か線路を越し(数えてみたら多分Bovernierまで4回線路を横切ります)、
川にも近づいたり離れたり、
線路のすぐ下をくぐったり、
ちょっと上って、随分と下の方に線路と川を見下ろしたり、
大きく回って東方向へ
斜面を下り、川と
線路を渡り、車道を渡り、Les Valettesの集落に入ります。集落の入り口でDurnand川が分岐し、この川沿いに進むとGorges de Durnand(デュルナン峡谷)への入り口があります。今までも時折登場した峡谷巡り、ここも入場料払って峡谷内に設えた橋や通路をたどります(未訪)。5月~10月のみ。また、Durnand川&峡谷沿いに1916年に開通した道路はChampexへ通じています。
Valettesとこの先のBovernier間には「Fontaine(泉)を巡るお散歩コース」があり、地域のほんのちょっとした名所や史跡をつないでいます。ここのは1892年に完成したグラン・サン・ベルナール(GSB)峠への再保の「車道」沿い、洗濯にも使われた泉。それぞれの泉のそばには解説板があり、歴史や自然などについて説明。ここのは「交通」、道路や線路の発展がテーマ。
薄茶色の建物にはECOLE PRIMAIREとあり、小学校の建物だったことがわかります。18世紀まで、Valais州の学校教育はカトリック教会の管理下にあり、学校の代理人が選んだ理事は、神父や司祭の認可を経て初めて地方議会に推薦できました。Bovernierに1783年に出来た学校に隣のValettesの児童が通うことが許されたのは3年後。1878年、Valettesにも自前の学校が出来、Bovernierのも1900年に新設されました。
1835年からは男女別学のために、それぞれの村に2つの学校。男は6~15歳、女は16歳まででと1年長く、最後の2年はMartignyのSt-Jeanで過ごしました。学校カリキュラムは農作業の手伝いで休めることが前提。
こちらは統合された新しい校舎。
歴史解説「交通編」。1924年に新設された州道、通行は火曜と木曜の朝4時から20時まで、制限速度18㎞以下、通行前に要申請とハードル高い。1966年までは偶数時と奇数時で上りと下りを分けていました。今歩いてるのが旧州道、左手下に新しい方の州道があり車がビュンビュン飛ばしています。その下に鉄道(1907~1910年にかけて建設)。
Bovernier駅に近づくと、突然のブドウ畑。南斜面で太陽燦々。
Bovernierにはブドウの固有種があり、Goron de Bovernier。
Bovernierの町は鉄道駅の少し先。食事処があります。
Bovernierのサイト:https://www.bovernier.ch/
写真と歩行は2021年6月中旬