さてParc Louis Bourgetの右側にある、この変な形の建物は、
IOC、国際オリンピック委員会の建物。数年前に完成したような。この辺りから4番のハイキング道の表示が出てくるので、それに従って歩くと、
Ruines gallo-romaine(ローマ時代の遺跡)とあるので寄ってみます。
右側に見えるワンルームマンションのような小部屋の仕切りはBasilique、宗教施設の跡。
紀元前15年から西暦4世紀にかけて、この地はLousonnaという1500~2000人が住む町でした。フランスとイタリア(当時はそんな名はなかったけど)をGrand-Saint-Bernard峠を通って結ぶ通商路と北からローヌ川を経由して地中海へと向かう道が交わる場所で、商人、漁師、手工業者らで栄えていました。
遺跡の北側には博物館Musée romain de Lausanne-Vidyがあります。博物館がある場所も町の一部でした。本格的な発掘は意外に遅く1930年代になってから。1960年代、すぐ北を通る高速道路の建設時に発掘が進み、町が広範囲に広がっていたことがわかりました。
右奥に池のような部分は当時の港で、湖上をオリーブ、ワインなどを船で運んだ跡。
4世紀ごろから衰退し始め、町はここから斜面をずーっと北上した丘の上、Colline de la Citéに移るのですが、それはまた別の回で。
歩行と写真は2023年4月中旬
Lousanneについて:
https://www.lausanneantique.ch/aux-abords-de-lousonna
遺跡公園について
https://www.lausanne.ch/vie-pratique/culture/musees/mrv/lousonna/le-parc-archeologique.html
Lausanne-Vidy博物館:
https://www.lausanne.ch/vie-pratique/culture/musees/mrv