La Brevine (1) スイスの最低気温を記録した場所

スイスの北西部、Neuchatel(ヌーシャテル)を歩きます。地図中央にヌーシャテル湖。湖畔西端にはYverdon-les-Bains。北東湖畔には州都Neuchatel。今回はフランスとの国境に近いBrevineを中心に。以前登場したVaud州のSte-Croix、Vallorbeにも赤の線をひきました。

今回登場する地名。La Brevineは国境間近。私のイメージの中で行き止まり感があったのですが、意外にもバスが4系統。Brevineは終点ですが、Brevineを起点に4方向にバスが!BrevineとMotierの間には高くはないですが山があり、左下から右上にかけて長くのびています。バスだと軽い峠越え。BrevineとMotierの標高が1000m位。その間に横たわる山が1200m位なので丘程度の壁ですが、この程度の標高差はそれはそれで美しい。バスでも歩きでも難なく越えられるけど、それでも向こう側が見えない。

Brevineから薄紫太線のフランスとの国境線へは緩やかな傾斜。Brevineから南へはやはり緩やかな傾斜の丘。Brevineを含む一帯が左下から右上へ、帯のような平地を形成しています。Brevineから意外にもバス路線が4方向に出てると書きましたが、Brevineから東側へは2路線が平行に走ってますね。

Neuchatel方向、南側からBrevineへバスで着くと、バスは町の中心広場を超えて中心から少し北に止まります。中心広場にはレストラン&ホテル、パン屋、教会、町役場のあるロータリー。

この町役場の壁の左側には

小数点まで表示した気温。ここLa Brevine14.2度。Grono(Graubunden州)22.3度。2024年の7月上旬の写真です。

町役場の建物から教会の方へ行きます。

役場建物の裏側です。こちらにも気温表示。今度のは小数点が出てないので表のより古いタイプのか?17度と差があるのは、先ほどの写真とは別の時間に撮ってるからで、計測に問題があるわけではありません。既にロータリーの真ん中にも、この青の矢印表示がありました。

役場の裏側の草地に設置されてるのがスイス気象庁の計測装置で、

Brevineの別名はスイスのシベリア。1987年1月にスイスで最も低い気温-41.8度を記録したのがここです。ちなみに表側で一緒に表示してあったGrono(GR:グラウビュンデン州)ではスイスの最高気温+41.5度を計測しました。

草地の真ん中にあるのが計測装置。平地だけど南北を丘で囲まれていて、でも雪はそれほどは積もらない、といったBrevineの特徴的な地形が時に冬場に気温を下げさせるそうです。

実際は計測装置がある場所=人が通年生活している場所での最高・最低気温の記録で、標高の高いサンモリッツやユフ峠などでもっと低い気温になるそうです。Brevineはスイスのシベリアを謳い、毎冬に寒さを祝うイベントなど観光の売りにしています。そしてどこでもそうですが、気象変動で近頃はそれほど寒くならないんですよね。

Brevineを含む地域「Jura 3 lacs ジュラと3つの湖」の観光サイト:

https://www.j3l.ch/en/Z10814/destinations/nature-sites/vallee-de-la-brevine

La Brevineの町の公式サイトから当地の歴史:

https://www.labrevine.ch/decouverte/presentation/histoire

Brevineの谷:

https://vallee-brevine.ch/?cn-reloaded=1

写真と歩行は2024年7月上旬

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