MIGROSの本気、時々勇み足

スイスには二大老舗スーパーチェーン、COOPとMIGROSがあります。COOPに対してMIGROSの方が若干値段が安い、その分品質がイマイチかも、という感覚が皆にありました。MIGROSにしかない品もあり、一概に優劣はつけられないとしても。さて、ここ数年の世界情勢による物価高騰がそれはそれはとんでもないことになっているのはスイスでも同じこと。しかも、日本では来月から希望小売価格を値上げしますよ~という予告があるけどスイスの場合、通告なしにいきなり上げる。店頭の棚を見てびっくりする。本当に。

スイスに住む人の3分の1は経済的に苦しい、という報道もあり、今までCOOP、MIGROSで買い物をしていた人でも新興のヨーロッパ多国籍系のディスカウント型スーパーLidl、AldiやDennerに多く流れているのをひしひしと感じる。その流れのあおりを被ったのが、COOPに対しては割安感のあったMIGROS。その程度の割安感ではお客をつなぎ留めておくことができないようで、経営がよろしくない。一時は健康産業やスポーツ用品、電器店など手広く展開していたのが、そうした専門店は軒並み同業他社に売却することに。そして、本業の経営再建策として、格安店に対抗すべき値下げ!で、実際に果物・野菜など値段下がったね。MIGROSは本気だー LidleやAldiは値段は安いけど、その分店員の人数がとても少なく、目的の品を自力で何とか見つけなければならないしレジは長蛇の列のことが多いので(しかも盗難防止のためかセルフレジ無し)、Migrosで買い物が済ませられるならその方が気分的に楽、かな。

先日、職場で飲み会を主催することになり(スイスでは祝われる本人が企画準備する)、何は無くてもワイン、そしてプラスチック製のミニグラスを買いに、近場の一番大きいMIGROSに行った所、無かった!紙製ののみ!時代はそうなったのかと絶望してたところ、駅前の小さなCOOPにはプラ製のちゃんとあったのよ!そりゃあ、地球環境のためには使い捨てのプラスチック製は悪の根源かもしれないけど、ワイン飲むのに不透明の紙コップは、う~む。

そういえばMIGROSでは数年前からかしら、ストローも「普通」のが撤去されて何度でも使えるけど、私はストローにそこまでの値段は出せないよ、という代物に替わっていたな。

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