と、ここまで順調に歩いてきましたが、問題はここ!車がビュンビュン飛ばしてくる車道との合流地点に来ました。
Les Tavinsのハイキング道(緑の太線)とピンク色の車道。どうやら車道(歩道無し)を少し歩いた先で小路に下りれるらしいが、スマホで見ていた地図だとよく分からなかった。この時の私は歩道無しの車道を歩くのは嫌!と思い、
分岐して平行する静かそうな舗装路に下りました。どうやら地図の898のそばの分岐ではなく、ひとつ手前の黄砂路にいたと思われます。
車もほとんど来なくて幅もあるので選びたくなる路ですよね。歩き始めはこんな感じでしたが、
Les Maillotsに入る頃から両側に家が出てきて、住宅街の趣がありました。ここ、道に障害物がしつらえてあり車がスピードを出すのを妨げるようになっていて、それも良かった。ただ日当たりが良くて暑かった!
と、赤の点を付けた道を歩いていたら、やがてMoulinで緑のハイキング指定道と合流したので、そこからはハイキング指定に従って1からJougne、次に2,3,4のように反時計回りに回りました。Tavinsからのハイキング指定道は廃線になった線路跡でJougneまで真っすぐ続いています。廃線跡にこだわるならそちらでしょう。
標高873mにあるSt-Maurice Chapelle(サン・モーリス教会堂)
この教会は、Via Francigenaで通った、スイスのSt-Maurice教会にちなんでつくられました。9~12世紀にかけて建設された修道院のうち現存するのは教会堂のみで、Haut-Doubs最古の建造物。ブルゴーニュの修道院から本家のSt-Maurice教会へ巡礼に行く途上にあります。実はJougneからBallaignesまでの経路は国際ロングトレイルVia Francigenaに指定されています。フランスからグランサンベルナール峠への経路は複数あれど、巡礼道の観点からみれば、従来のSte-Croix経由からJougne-Ballaignes経由に変更されたのも意味があるかも。フランスにはもっとずっと壮大な教会がありますが、小さいけれどスイスのSt-Maurice教会は殉教者を祀り、また修道院として1500年継続している稀有、特別な存在。
中はガランとしていました。
隣接する墓地の横を登って行きます。
上から見ると、尖塔も何もなく、とてもシンプルな構造。
登ること10分、Jougne(ジューニュ)の町の南の端にある教会に下からアクセス。
教会の後ろの道から、登ってきた草道への入り口にはしっかり道標がありました。
スイスのVallorbeから「Vous etes ici」は現在地
Jougnenaの歴史道案内の看板。Jougneは最北端、ここから再び南下してスイスに戻ります。
歩行と写真は2024年8月中旬
Chapelle Saint-Mauric
https://artenchapelles.com/la-ferriere-sous-jougne-chapelle-saint-maurice/