Via Francigena(99)Grand St-Bernardトンネル

ダム湖の西側を徒歩道、東側に車道。車道はここまでずーっと雪崩対策の天井付き(山肌をくりぬいて車道があるのかな?)

湖が終わってすぐ南、Les Teppesで道が複数交差してます。これらの道は屋根付きで上の方を走る車道ができる以前、1890~1893年にかけて造られた馬車道の跡。

2013

Les Teppesの南に見えるのが、峠の下をくぐり、イタリア側まで続いているGrand St-Bernard(グラン サン・ベルナール)トンネルへの入り口です。冬期は雪で閉鎖される峠経由の車道とは異なりトンネルは年中無休、24時間通行可能。人の流れを劇的に変えました。

2013

車道はここで、トンネル(有料)と、トンネルに入らず峠を向かう二手に分かれます。トンネルは1958年着工、1964年運用開始。1964年とはダムと同じ年の完成。同時期に平行して造られました。

トンネルは入り口からイタリア側の出口まで全体にほぼ直線ですが、我々はここから、左側に見える山を避けて右側に大回りします。トンネルに入らず峠まで続く州道もまた左側の山をまいていきます。

もう一度トンネル入り口を振り返り。

標高2039m、La Pierreに見える石造りの建物。

2013

Grand St Bernardの峠越え、夏は快適なハイキング道ですが、通商路だった時代、雪が積もる冬期、霧が出た日など迷って命を落とす旅人も数知れず。峠にあるホスピスからChamoineと呼ばれる修道士たちは毎晩、食料品を持ってこの小屋を訪れ、迷って疲れ果てた人たちをホスピスまで連れて帰りました(歩いて90分くらいか)。2棟ある建物はAbriとMorgue、つまり1棟はお亡くなりになった人のためでした。

左側に見える車道に向かって下りていきます。

ここの牛たちはホスピスの所有で、ここの牛さんの乳から作られたチーズが冬期のホスピスの食事に出される、とか。

バス停L’Hospitaletがある、車道の所まで下りてきました。車道を横切り、少し上った所を車道と平行に歩きます。この下をトンネルが走ってます。写真は車道の反対側に上ってから振り返ってみた所。バスは一日3便、6月半ばから10月頃までのみの運行。

アルペンローズ。2023年7月中旬にはアルペンローズしか咲いてなかった。2013年は同時期色々な花が咲いていたのだけど。

左側に見える東屋のような丸い建物はトンネルの空気穴。この下にトンネルがあるんですね。空気穴は地図にも丸い建物として載っていて、この先にももう一か所あります。

歩行と写真は2013年、2023年7月中旬

トンネルの公式サイト:https://letunnel.com/en/

2014年、トンネル50周年時の映像もあります:https://letunnel.com/en/

https://www.saint-bernard.ch/en/destination/au-pays-du-st-bernard/the-tunnel-14263/

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