Saline Royaleから川を渡って川沿いに歩き、緑地の中の道に入ります。
おぉー フランスの牛!
道が分岐している所で、左側の道の端に木の杭が見えます:
杭に赤と白でバツ印。こちらの道では「ない」という意味。
地名と距離が書いてある方向表示板もありました。
表示板には複数の「マーク」がついています。59の数字と赤白縞はGR(Grande Randonnée、ロングトレイル)の59番、L’ Échappée Jurassienne Franco-Suisseの行程にあることを示しています。その名の通り、フランスとスイスにまたがるJura(ジュラ)地方を縦断する約300㎞のロングトレイル。他にも「Terra Saline」のマークも。また左から2番目の青色に人が描かれてるのがSentier des Gabelousのマーク。赤と青の2種類があり、Arc-et-Senans(Saline Royale)からSalins-les-Bainsのコースのうち、青がSalinsからArc方向、赤が逆方向を示しています。ちなみに一番右の赤丸に黄色が入ってるマークは、Via Cluny、やはりフランスとスイスにまたがる領域のロングトレイル570㎞。
今歩いている行程はGR59、Sentier des Gabelous等々複数のコースが重複してます。今回私が歩いたGR59はArc-et-Senansから真っすぐ南下してますが、Sentier des GabelousはArcからLoue川に沿って敷設された塩水輸送管に忠実に歩く大回りコースです(Salines-les-Bainまで要9時間の2日コース)。GR59は所々ショートカットしてます。フランス道に慣れてないので分かりにくかった!
フランスのブドウ畑! スイスの斜面に根性で栽培されてるのを見慣れた身には平坦な地に伸び伸びと植えられているのが新鮮。ブドウだけでなく、プルーンやリンゴも道上に落ちてて、ここは天国?
Vignes(ブドウ畑) de Cramansとありました。
歴史解説板:「塩水輸送管(Saumoduc)は厳重に監視されていた」。歩いているSentier des Gabelous、Gabelousとは税関吏のことで、1789年に王制が倒れるまでは塩にかけられた税金Gabelleを徴収する人のことでした。
21.25キロに及んだ塩水輸送管は盗難や凍結などによる破損を防ぐため2m深さの地中に埋められていました(1m間隔開けて2連!)。6か所(10か所という記述も)監視小屋がつくられ、ここでは塩分濃度、塩水の流れる速度などがチェックされていました。現在も2か所で小屋が残ってるそうですが寄らず(確認できず)。
Arc-et-SenansとSalins-les-Bains間には複数のハイキングコースが一部重複して存在しています。こちらはTerra Salinaのサイト内。
Via Salina、Via Francigena、L’Echappee Jurassienne、GTJ(Grandes Traversées du Jura)などフランスとスイスにまたがるJura地域に色々あるのが分かります。
歩行と写真は2022年8月下旬
Sentier des Gabelousサイト:http://sentier-des-gabelous.fr/
Jura Tourismのサイト内:
https://www.jura-tourism.com/itineraire/sentier-des-gabelous/
フランスのハイキング道というサイト内:
https://www.sentiers-en-france.eu/sentiers-doubs-25/arc-et-senans/sentier-le-sentier-des-gabelous
IGNRandoサイト内:
https://ignrando.fr/fr/parcours/11719-d-arc-et-senans-a-salins-les-bains
L’Echappee Jurassienne:
L’Echappee Jurassienne(スイス内のみ):
https://echappee-jurassienne.ch/
Via Cluny:https://www.viacluny.fr/
Grandes Traversées du Jura