Via Francigena (28) Major Davelは300年前に

今からちょうど300年前、1723年4月24日のことでした。Chamberonne川を渡ってすぐ、左手に広がるのがParc Louis Bourget。

地図上で赤矢印をつけた「記念碑」マーク、1723年の4月24日、Major Davel、ダヴェル中佐が処刑された場所に、樹に囲まれた記念碑があります。

1536~1798年の間、今歩いているVaud(ヴォー)州はベルン州の支配下にありました。ベルン州の軍隊の中でもMajorという地位にありながらVaudの独立を目指して反乱をおこそうとしたのがMajor Abraham Davel(1670~1723)。

ベルン側の上層部が留守の隙を狙って3月31日に兵600人を率いてLausanne(ローザンヌ)に入場するも翌日には捕らえられてしまいます。

Vaud州は1803年に州として独立し、1899年にこの場所に記念碑を建てました。

Ici Davel donna sa vie pour son pays. 24 avril 1723。ここでDavelは国のために命を捧げた。Vaudは「州」なのですが、よくPays de Vaud、pays=「国」と表現されます。歩いてみると、山あり谷あり平地あり湖ありの色々揃った州なんですよね。

この記念碑、手前にも現地にも特に目立つ看板などの表示は無いように思われます。私は湖沿いの道を歩いていて通り過ぎ、緑地の北側の舗装路から見つけました。この季節だと木々の葉がそれほどないので道路側からでもこのように見えるんですけど、葉が密に茂ったらどうかなあ。

地図で見ると、記念碑に直接アクセスする「道」は無いように見えますが、緑地内には地図に載ってないような木片チップを敷き詰めた「小道」も多数あり、実際私が訪れた時もジョギングの人が記念碑スペース内を通りぬけて車道に出てたので、道はあります。毎年4月24日には捕らわれてから幽閉されていたChâteau Saint-Maire(ローザンヌの街中にある)からここまでの弔い行進があります。今年は没後300年記念で色々イベントもあります。またローザンヌ旧市街の中心部に何か所かDavel関係のものがありますが、それはまた別の回で。

歩行と写真は2023年4月中旬

駅前の美術館MCBAに収蔵されているMajor Davelの絵:

https://www.mcba.ch/en/collection/lexecution-du-major-davel-the-execution-of-major-davel/

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