スイス映画 Last Dance(ラスト ダンス)

スイスの生活

その夫婦は互いに約束をしていた。先に逝った方がやりかけた事を、遺された方が引き継ぐ。妻Liseの趣味はコンテンポラリーダンス。プロとアマが共演する舞台に向け励んでいた時に急逝。妻との約束を果たすため、夫のGermainは、公演を4週間後に控えた舞踊集団にダンス未経験の75歳として参加する。

一人になった父を心配して、子供たちは勝手にスケジュールを組み、子供、孫、隣人が交代でGermainの様子をうかがい、食事を届ける算段を付ける。毎日かかってくる電話、食べたくないのに届けられ、たまっていく総菜やケーキ。善意からなのは分かってるけど!

Germainのダンス練習は子供らと隣人には内緒。家にこもりがちだった父が急に家を空けるようになり、電話に出なくなったのを心配し、不審がる子供たち。

前衛ダンスに戸惑い、ド素人なんだから最初に断ってくれれば良かったのに、と思いながらもGermainは、、、

スイス・ベルギー合作映画で主演はフランスの俳優François Berléand、監督はスイス出身の Delphine Lehericey2022年のロカルノ映画祭で観客賞を受賞

La Ribot(ラ・リボット)というスペイン出身で現在はスイスを拠点に活動している現代舞踏家が映画内で本人役、ダンス公演の指導者としていい味出してます。

このLast Dance、近年では珍しくお客さんが沢山入って、皆クスクスと笑いながら観てました。私も含めて見事に年配の方々ばかり、親なり伴侶なり、家族の誰かが亡くなって、遺された側はどう心の整理を付けるのか身につまされる映画。

 

スイスではコロナ禍期間中、映画館自体が何か月も閉鎖され、後にはワクチン接種証明がないと入館できなかった時期も長かったです。音楽・演劇・ダンスなどでは、コロナ以前の水準にまで観客数が回復したところもありますが、映画に限っては2022年の観客数は2019年の35%減。

ストリーミングにすっかり慣れ親しんだし、インフレで節約しようって時に映画館に行くのはよほどの変人か?交通賃払って決まった時間目指してわざわざ移動するなんて!私は何故か2020年以降、むしろ絶滅危惧種を愛でるかのように映画館に「万難を排して」行っているのですが、それは飛行機に長時間乗ることが稀になり、機内で映画見なくなったこともあるかな。

都市人口と言ってもたかが知れてるスイスでの映画館の生き残りは大変です。封切りから間を置かずに映画館に駆け付けないと、すぐ上映が打ち切りになってしまい、スイスには名画座がほぼないので大スクリーンで見られる機会が永遠に失われてしまう・・・名画座作ればいいのに。

Locarno(ロカルノ)映画祭のサイトから

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Last dance紹介

Last Dance
Last Dance

SRFの映画コメント

Streaming-Plattform Play SRF: Schweizer Komödie «Last Dance»
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