お久しぶりのVia Francigena。全行程はイングランドのカンタベリーからローマまでですが、そのうちのスイス部分はというと、鉄道駅があるSte-Croix(サン・クロワ)から始めることが一般的かな。なぜかというと、国境と国境すぐの町L’Aubersonへのバス便は限られており(国境ギリギリのバス停は週末のみでオンデマンド呼び出し方式)行きにくいのだ。Ste-Croix(Sainte-Croix)から太緑の線がVia Francigena。左端の紫太線がフランスとの国境。このままフランスへと続けてもフランスから乗り込んでもいいけど、
今回はSte-CroixからL’Aubersonまで行って戻ってくる日帰りハイキング。
Ste-Croix駅から北、次に西に向かって上り気味に歩いていきます。
最初は製鉄、18世紀からは時計&オルゴール(Reugeが有名)、その後はカメラやタイプライターなどの精密機械産業が花開いた町で、現在もオルゴールや自動からくり人形を扱う博物館CIMAがあるのだけど、現在はもう一つの博物館と共に休館・改装中で、将来的には二つの博物館が合わさるのか等々、存続についてはなかなか不透明なようなことが報道されてた気がする(一応2024年の再開とあります。両方ともSte-Croixの精密機械産業の歴史を語れる博物館なので存続してほしいが)。
町から北方向へ登って行った先に早くも緑の丘が。Ste-Croixの町の北側に、北東から南西方向に斜めに丘陵がのびています。
いよいよ町の外れ。奥に車道があり、
そこに黄色の表示板があって斜め左に上っていきます。70番、Via Francigenaのマーク付き。
Ste-Croixの町見下ろしたところ。
5月半ばのとてもきれいな緑でした。
Ste-Croixの駅で既に標高が1068m、この丘は1200m近くあります。しばらく森の中を歩き、
森を出ると
眼下に広々とした平地が広がってます。
丘陵地沿いの道から、中央の窪地に下りて進みます。
L’Auberson(標高1100m)の町に入ります。「街道」町とも呼ばれる、ほとんどの家が一本の大通り沿いに連なっている形式の小さな町です。Ste-Croixと同様18世紀から時計、そしてオルゴール産業が栄え、L’Aubersonにはオルゴール博物館Musée Baudがあり(週末のみ開館、1日に2回程度の予約制の解説ツアーでの見学のみ)、博物館向かいには確か日曜日も営業している食事処があります。
Ste-CroixとAubersonにあった博物館は統合され、2024年6月に新装開館しました:
写真と歩行は2022年5月中旬
L’Aubersonの公式サイト:
CIMA(Centre international de la mécanique d’art)
https://www.musees.ch/(閉館しました)
ともう一つのSte-Croixの博物館はオルゴールや精密機械など共にこの町の産業について語れる博物館です(両方とも現在は休館中)