夏の終わりにフランスのハイキング道を歩きました。
フランスのハイキング道を歩くのは初めて。昔々に聞いた評判に反して、表示がとてもしっかり付けられていました!スイスとフランスにまたがる道、フランスとスイスの間の人の行き来をたどる「歴史的」な道など、全行程歩き通そうとすると10日以上はかかるロングトレイルが多数、フランスを縦横に整備されています。
別のフランスの場所でも、ふと気づけば着々とハイキング表示板が新設されていて、おぉフランス、本気出してきたな。
ロングトレイルをはじめとするハイキング道を整備して観光客を呼ぶのってこれからの観光戦略で相当期待できる部分なので(だって歩きなので必然的に宿泊するし食事するし、連泊だってしちゃう)フランスが本気で参戦してきたことは、この先楽しみです。
尚、ここで言う「ハイキング道の整備」とは、わざわざ道をコンクリートで固めて「歩きやすくする」わけではなく、既存の道、特に古道などにしっかり表示をつけるということです。
何ならそれまで地方でのみ知られていた「道」同士をつなげて一続きにして、その先まで遠くまで、どこまでも歩いてどこかにたどり着きたいという歩行欲を刺激するということです。
次回からは久しぶりのロングトレイル記、Via Francigenaのスイス部分についてを書き始めます。VaudとValaisの二州、全行程フランス語圏。Via Francigenaはスイスとイタリアとの国境、サン・ベルナール峠を通ります。2013年にこの峠のホスピスでフランスからイタリアのローマまで完歩したフランス人に会い、フランスにはハイキング表示が全然ないのでGoogleマップに自分で線を引いて地図を作った、と語っていたのでフランスのロングトレイル表示にそのようなイメージをずっと持ち続けていたのですが、今はずいぶん変わったのですね。
写真は2022年8月下旬